内容説明
量子コンピュータを使って、クライアントの依頼を解決する会社に就職した綿貫基一は、量子コンピュータの設計者である天才女子高生・穂瑞沙羅華を訪ねていた。綿貫の勤める“ネオ・ピグマリオン”のオブザーバーであり、やる気のない沙羅華を説得するのが彼の仕事。だが、そんな沙羅華が選び出した仕事は、多額の謝礼金が支払われるという猫捜しだった―。猫と依頼主に隠された驚愕の秘密とは?!『神様のパズル』の待望の続編第二弾、書き下ろしで登場。
著者等紹介
機本伸司[キモトシンジ]
1956年、兵庫県宝塚市生まれ。甲南大学理学部(現理工学部)卒。出版社、映像製作会社を経て、1993年、フリーランスのPR映画ディレクターに。2002年、『神様のパズル』で第3回小松左京賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nonたん
20
綿さん…。相変わらず、ダメダメだ…。今回は、究極の猫探し!量子コンピュータで逃走経路を計算するのさ!そして、話は沙羅華の出生の秘密にまで進む。金髪&ベリーショートの沙羅華も挿絵してほしかったな。この腐れ縁な二人は、まだまだ続いていきそうだ。2012/02/16
亮人
17
今回のテーマは分子生物学。そして猫探し。分子コンピュータ(DNAコンピュータ)や遺伝子デザイナーズチルドレンなどガジェットが相変わらず魅力的な「サイエンス・ラノベ」だ。ラノベの最たる所以は、主人公の綿さんがダメダメなのに理由なく自覚なくモテてるところ笑。そしてシリーズ物としての比重が高くなってきてる分、SFとしての成分が薄まってきている。真理の探究というSFとしての回答が曖昧に棚上げされてしまっており、そのあたりは続巻に期待せざるをえない。2013/04/15
雪の行者山@加療リハビリ中
11
2作目、脳の話よりもはるかに楽しめた。綿さん、理系的な意味でもうちょっと賢くしてあげてもいいんじゃない?あいかわらずダメダメな綿さんにじれるけど、沙羅華の変化はなかなか読んでて楽しい。次も読むかな?2016/09/28
あぶらや
10
遺伝子操作がテーマ。遺伝子操作により生まれた天才クローン少年のワンは、自らをさらに遺伝子操作し完全なる生命体になると言う。 現代は植物のみならず動物でもクローンは産み出されている。人間にもと言う話は小説上の事とは言い切れない時代である。 天才少女穂瑞沙羅華も遺伝子操作されていると言われ苦しむ。しかし最後は人間的な結末となり一安心。 沙羅華にちょっとせまったら顔を引っ掛かれてしまった綿さん(綿貫基ー)との恋のゆくえが気になります。2017/07/05
るか
7
ネオピグマリオンに依頼が来た物から沙羅華が選んだのは猫の捜索という意外な物でしたがそれは遺伝子操作された猫だった。捜査上で出会ったクローン人間のワンと沙羅華の会話は開始当初からの神様のパズルに関してで生物学,物理学の観点から生命とは何かについて討論する姿は興味深かった。猫を探すシーンはちょっと長かったかなと思いますが結末はDNAの構造からということなのでシンプルなものだったのだろう。沙羅華を叱る綿さんは恰好良かったが出会う女性全てに下心丸出しな綿さんはもうちょっとしっかりしたほうがいいと思います。2016/07/05