感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
108
兄弟十手江戸つづり 2011.06発行。字の大きさは…小。 隠密娘、かどわかし、娘同心、七化けの弁五郎の4話。 兄・立原精一郎20才は、剣の才能と亡き母に似た秀麗さを持ちながら、今一つ頼りない。妹・美琴16才は、日頃から髪は若衆髷に結い、袴を穿いている。そして、お転婆で、こうと決めたら梃子でも動かない頑固者であるが、剣術が好きで、捕物の勘がいい。 精一郎は、美琴の活躍で見習い番方若同心から大抜擢されて、奉行直属の隠密廻り方同心に出世をする。🌿続く→2020/08/31
むつこ
32
お転婆な妹を持つ、兄・清一郎が同心見習いで事件を追うシリーズ1作目。。潜入捜査や木刀を扱う町娘寄りの雰囲気の妹・美琴にハラハラするが良い意味で勝気さが爽やかな兄妹物語。表紙のイメージどおりの作品。2021/02/06
ひめありす@灯れ松明の火
30
あ、せっかくの可愛い装丁が(梅田みかさんの『海と真珠』の装丁画家さんと同じ方だから、角川ハルキ文庫に縁深いのかしら?)見えなくなってる~。惜しいなあ。悪いところはない、良くも悪くもよく出来たお話です。美琴ちゃんのおてんば勝気で豪胆な少女っぷりが今のところ優位に進んでますが、お兄さんも想われてみたり、変装に才能があったりと、意外と悪い男でもなさそうなので、これから期待したいです。兄妹一緒の道場に通わせると都合が悪かろう、という親心が微笑ましいお話でした。両親の死は一体どんな秘密が隠されてるのかしら。2012/07/19
ぶんぶん
15
【図書館】面白かった、芦田氏は初めての作家でしたが、丁寧な作りをしている。 隠密同心にしても、以前に読んだ稲葉氏とは違い、ちゃんと仕事の進め方から、立場まできっちり説明してる。 また、この兄妹の描き方が良い、お転婆な妹としっかり者で気弱な兄、どこにでもいる感じが良い。 それにしても、カバーのイラストが良い。 中島梨絵さんか兄妹の雰囲気をそのまま写し取っている。 ジャケ買いしてしまいそうな良い雰囲気です。 連作短編が4話、一篇のメリハリが丁度良い、まだ続きそうなので、図書館に予約してみます。2019/06/21
うずら
15
兄妹十手江戸つづりシリーズ第1弾。同心見習いの清一郎は、剣術より絵を描くことの方が好きな優男。妹の美琴は、行動力がありすぎるお転婆。ありがちな設定ではあるけれど、兄は頼りないながらも剣の腕はあるし、妹は無茶するけど突っ走るほど無謀ではないところが、読んでいて嫌にならない。何だかんだと言いながらも思いやっている兄妹の会話が可愛らしく、妹の協力を期待しているまさかの上司には笑えてしまう。色々な意味で、これからが楽しみなシリーズです。面白かった。2014/06/03
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- 和書
- 英国的発想法の研究 上