内容説明
唖者でホームヘルパーの麻生純は、新宿歌舞伎町で暴力団の先代の妻・絹代を介護中、偶然大物政治家の狙撃現場に出くわしてしまう。返り討ちにあった襲撃者の最後を看取ったことから、純は巨大な陰謀に巻き込まれていくことに。不可思議な能力に翻弄される女の恋と冒険を描く、ハードボイルド小説の傑作、文庫として初登場。
著者等紹介
香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年横浜生まれ。早稲田大学文学部卒業。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞受賞。『時よ夜の海に瞑れ』(文庫版『夜の海に瞑れ』)で長篇デビュー。99年『幻の女』で第52回日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RIN
17
もの寂しいもの哀しい雰囲気が持ち味の香納さん作品群だが、本作は比較的明るいエンタテイメントに徹したSFハードボイルド(笑)。主人公の探偵は唖者の女性ホームヘルパーと訳ありなその仲間たち。完全な巻き込まれ型、探偵たちは素人なのに特殊工作員並みにスーパーハードで、作りはガチガチのハードボイルドなのだが、香納さんらしく、死者や弱者を茶化したり推理をおちゃらけて語ったりしないところが高好感^^v。肩の力を抜いて読めます。2015/03/06
フランク
3
☆3.52019/05/23
ねぎまぐろ
2
★★★★2022/02/12
keycoba
1
☆☆☆☆2023/07/16
keycoba
1
☆☆☆★2021/05/19