内容説明
年明け間もない両国の大川端で、男女の相対死が発見された。現場に駆けつけた同心の野火陣内と岡っ引きの左母次、池之介は、前日の雨にもかかわらず、死体の足元が濡れていないことを不審に思う。やがて、男は大店の若旦那であり、女は芸者であることが判明するも、女の亡骸を引き取るものはいなかった。陣内らは、女を弔おうと、寺で一晩を供にすることに。だが、死んだはずの女がなんと起き上がったのだ―(「第一話 死ねない女」より)。型破りな同心・野火陣内が活躍する傑作時代小説、待望の第二弾。
著者等紹介
和久田正明[ワクダマサアキ]
1945年、静岡生まれ。テレビ時代劇の脚本を数多く手がけ、現在は時代小説に専念している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
7
野火さん面白い。「死ねない女」が、一番すきですね。2010/11/10
天笑院たか姫
4
シリーズ第二弾!今回の三件の事件も面白かったし、陣内の冴えと強さと悪をたたっ切る正義の姿勢がいい。2017/05/28
藤よい
2
どの話も面白く読めましたが、 死なない女、兄嫁直しがいいです。 つむじ風シリーズの良い男: 成沢とは違うタイプの野火陣内ですが、だんだん馴染んできてしまうから不思議。2019/10/18
カバン
2
町民に優しく、悪に厳しい野火さんのキャラクターも掴めてきて、一段と物語が面白くなってきました。死なない男シリーズの適役は、とことん外道なので、野火さんが懲らしめてくれてすっきりします。2014/09/04
Masayoshi Arakawa
0
20160601105 シリーズ2作目、これも面白い。2016/05/30