内容説明
大学院生の島岡大樹は、京都で起きた中国要人爆殺テロの実行犯を事前に見ていた。だが強烈な衝撃で記憶が飛んだ。親中派の首相は、真相究明には手段を選ぶなと厳命。猛毒のサリンに類した新薬を投与し、神経伝達物質アセチルコリンを刺激する方法が採られた。その副作用は強烈だった。爆殺事件のみならず、無意識に封印していた過去が次々と復活。噴出する記憶の泉は止めようにも止まらない。そして大樹は、若い女の死体を埋める少年時代の自分を見た!大脳の森に隠された殺人事件の真相を探る驚愕のミステリー。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年、東京生れ。一橋大学商学部卒。ニッポン放送のディレクター、扶桑社の書籍編集長を経て、1990年より専業作家に。推理小説とホラーを中心に独自の企画性に富む作品を続々発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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