内容説明
絶好の花見日和の中、同心の井原伊十郎から呼び出された佐平次たち。美女競べを催す蔵前の札差問屋のもとへ、一等をとった娘を殺すという脅迫状が届けられたのだという。以前、美人局で女装していた佐助に犯人をつきとめるために、この美女競べに囮として参加せよという命令だった。とまどう佐助だったが、次助の決断により、美女競べに参加することになる。女装した佐助の美しさに息をのむ人々。これで一等は間違いないはずだったのだが…好評の書き下ろしシリーズ第九弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
44
美女競べをして一位をとった娘を殺すという脅迫状が届きます。佐助が女装をして犯人を突き止めようとするというのはお決まりの流れでしょう。でも、息を飲むほどの佐助の女装が見てみたいなぁ。2023/03/24
めにい
4
久しぶりの女姿がうれしい。男前で女姿も美しいとなると、菊五郎の雰囲気かと想像する。2014/07/05
Hironobu
3
美女競べを催す札差に届いた脅迫状。佐平次を陥れようとする岡っ引きの罠。とにかく三太が無事でほっとした。長蔵親分は伊十郎より役に立つ。2017/04/30
犀門
0
#194★★★★☆2013/12/18
すぴか
0
シリーズ第九弾。三太が仲間入り。佐平次の秘密は大丈夫なのかな?身分の違う恋がせつないです。/美女競べで一等をとったら死ぬ。そんな脅迫文の真の狙いとは?(初版:2008.3.18)2012/05/09