内容説明
凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三は、今では人目を避けて山奥で暮らしていた。ある日、山を下りた彼の目に飛び込んできたのは、テレビに映ったかつての恋人・多恵子の姿だった―。事件に巻き込まれた多恵子の息子を救うべく、健三は単身札幌へと向かう。だが、彼女の息子が巻き込まれたのは、単なる人質事件ではなかった…。第54回日本推理作家協会賞を受賞した傑作長篇ハードボイルド。
著者等紹介
東直己[アズマナオミ]
1956年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科中退。土木作業員、ポスター貼り、タウン雑誌編集者などを経て、92年『探偵はバーにいる』で作家としてデビュー。2001年『残光』にて第54回日本推理作家協会賞を受賞
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感想・レビュー
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遥かなる想い
99
第54回日本推理作家協会賞を受賞した傑作長篇ハードボイルドだが、入り込めなかった。凄腕の始末屋として恐れられた榊原健三とヒロイン多恵子の 人物造形が伝わってこない。子供との逃亡シーンが長すぎだと思う。2010/09/19
A
12
シリーズ2作目とは知らずに読みました。それでも充分楽しめました。寡黙な最強の始末屋健三、悪徳刑事やヤクザとの戦い面白かったです。2017/08/28
流花
12
元凄腕の始末屋榊原が昔好きだった女性の息子を命がけで守ると言うお話、この”残光”の前に”フリージア”をよんでおけば良かった…続編だったのでどういういきさつがあったのか土台がわからなかったけれど、あっという間に何人も倒してしまう強さと只管な寡黙さが高倉健の”夜叉”を思い出してしまいました。2014/01/22
ざび
12
俺と榊原とのコラボ。ある意味最高作と思う。個人的には大沢在昌氏の初期の名作「眠たい奴ら」に匹敵する位の最高の評価をしてあげたい。2013/09/13
Gomesu
11
面白かったけど、1作目より、健三の活躍が少し少なかった気がする…。 かっこいいから、もっと出しておくれ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ु⁾⁾2018/10/09
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