内容説明
崖っぷちに追いつめられた男たちは、この命を完全燃焼させたい、とその人生を劇的に変化させる決意をした。彼らは、暴力団の凄まじい抗争が繰り広げられている歌舞伎町へと、機動隊の制止を押し切って強引に突入した。危険地帯に飛び込んだ男たちは、したたかな荒業で暴力団の抗争を終結させ、驚天動地の提案をぶち上げる。命をかけた男たちの説得に、明日をも知れない男たちは燃え上がってゆく。かくして、日本から独立するという巨大な夢に向かって、危ない大集団は走り始める。男たちの戦いはついに日本中を巻き込み、狂乱の嵐を呼ぶ。名もなき男たちの、悲しくも美しい疾走を、圧倒的スケールと迫力で描く著者会心の傑作。
著者等紹介
桑原譲太郎[クワハラジョウタロウ]
86年『新宿純愛物語』『ボクの女に手を出すな』の2作品が映画化され、鮮烈にデビュー。以後、精力的に執筆活動を展開。99年、3年の充電期間を経て、角川春樹事務所にて代表作16本を一挙に文庫化。同時に新作『シュドラとの七日間』を発表
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