南朝 風姿花伝

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南朝 風姿花伝

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  • サイズ 46判/ページ数 528p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784758415088
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

時は室町。
猿楽一座「結崎座」の座頭・観阿弥の子として生まれた藤若――後の世阿弥は、目弱(弱視)だった。
だが、楠木正成の子孫であり、すっぱ(忍者)の鼓打ちの次弥太から特殊な足運びを教えられたことで、新たな猿楽の境地を切り開く。
その時から運命で結ばれた二人は、時の権力者・足利義満による寵愛、その死、後継者争いと権力闘争、そして血縁の因果という荒波に、手を取り立ち向かっていく……!
圧倒的筆致で贈る、新たなる芸道小説の傑作!


【目次】

内容説明

時は室町。猿楽一座「結崎座」の座頭・観阿弥の子として生まれた藤若―後の世阿弥は、目弱(弱視)だった。だが、楠木正成の子孫であり、すっぱ(忍者)として鼓打ちをやりながら働く次弥太から特殊な足運びを教えられたことで、新たな猿楽の境地を切り開く。その時から運命で結ばれた二人は、時の権力者・足利義満による寵愛、その死、後継者争いと権力闘争、そして血縁の因果という荒波に、手を取り立ち向かっていく…!圧倒的筆致で贈る、新たなる芸道小説の傑作!

著者等紹介

周防柳[スオウヤナギ]
1964年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2013年『八月の青い蝶』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同書は、15年の広島本大賞「小説部門」大賞に選ばれた。17年刊行の『蘇我の娘の古事記』は、同年上半期の「本の雑誌」エンターテインメントベスト10第1位。22年『身もこがれつつ』で第28回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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buchipanda3

85
「ほあおう、ほあおう」「ひゅう、ひょろろー」、不思議と鳥たちの鳴き声が耳に残った。伸びやかだが現(うつつ)と対峙する厳しさがある。それは翡翠(かわせみ)のように羽を伸ばし可憐に舞う童の姿と重なった。猿楽・世阿弥の道と南朝・楠木の道、それぞれの修羅の道が交差する室町史談。諸説が巧みに網羅され、歴史読み物としてもミステリとしても面白く読めた。公家と武家の融合した北山文化の陰にある愛憎、野望、血縁、矜持の歪みが隠さず描かれ、呆然。夢幻の果てでも世阿弥は貫く。秘すれば花。能楽が人物らの揺らぎに添うように絡み合う。2026/07/06

まえぞう

21
世阿弥の歩みを、彼の謡曲で章立てしつつ足利将軍家、楠木の流れをくむもの、南朝との関係の中で大きく俯瞰するように描きます。太平記の時代を再び大河ドラマにと希望する私ですが、楠木正成、正行の親子、その弟で後期に複雑な動きをする正儀のオムニバスでどうでしょう。「楠木の義」とかの題名でいかがでしょうか。特に正儀の描き方に興味があります。2026/07/20

21
周防作品の新刊本と喜び勇んで手にしてみるものの、表題が示すとおり南北朝時代、その上の能楽の知識の乏しい自分にとっては、かなりの難題 ハードルが高かった。それでも足利氏 否 足利尊氏の専横さに振り回される藤若 のちの世阿弥とその家族達の能楽を確立しようと奮闘する生き方が、読んでいて苦しくなるばかりだった。「秘すれば花」言葉としては知ってはいたが、その意味するところまで読み取れない自分の無知蒙昧が寂しく哀しい読書だった。ただ世阿弥と次郎が「冥途のみやげ」を共有する笑みに救いを見た。2026/06/15

信兵衛

19
足利時代において、観阿弥・世阿弥父子が“猿楽”を芸能として確立していく歴史の一端をリアルに見る気がします。 それと同時に、足利将軍代々の権力を背にした醜悪さも露わにされ、その様は真に凄まじい。 複層におよびストーリー、そのうえで各ドラマの深淵さ、凄まじさには、ただただ圧倒されるばかり。圧巻の芸能歴史小説、お薦めです。2026/06/24

mitubatigril

15
ここまで世阿弥の生涯を描いた作品は初めて知ったとしか言いようがないと感じた。 ちょいちょいと歴史もので登場したりしていたし、世阿弥の主人公の作品も読んだ事あったけどサラッと描いてあったからこの作品げ全てではなく事実でも無いかもだけど足利将軍家や楠木氏の事もひっくるめてマジ読み応えありの作品でした。何か圧倒されたなぁ😊2026/06/16

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