内容説明
日本がテロの餌食に―。刑事という過去と断絶した男が、再び覚醒する。テロによって人生を狂わされた男は、10年の友情にさよならを告げた。究極に切ないハードボイルド・サスペンス!
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かなっぺ
150
あー、今の私には、合わなかったのかなぁとしか思えない。元刑事が、日本で起こったテロ?のような事件が、起こり元刑事の時の先輩から事件を調べて欲しいと後押しされ聞き込みしていく。ウソの情報提供を持ってこられたり、テロの犯行声明が、出たりしたがほんろうされずに聞き込みしていく。何だか読みづらく感じ自分で言うのは何だが、『一生懸命』読んだが私にはこの作品は合わなかった。楽しみにしている堂場瞬一さんの別の本を読むのを楽しみにしている。2018/01/04
いつでも母さん
149
平和ボケしている日本人よ、この国で起こらないと言い切れるか!と、堂場さんが警鐘を鳴らしてくれた今作。こんな元刑事・安宅のような男は私の周りには残念ながらいない。『それで何かできるのか?』かつて同じく外国でテロにあって行方不明になった友の父が言う言葉が心に突き刺さる。その友がキーマン。場所やコーヒー、聴く曲など・・堂場さんの好みなのだなぁと、ちょとにやつきながら愉しく?読了した次第。しかし、私はいつまでもこの国で平和ボケしていたいのだった。2018/01/09
タックン
86
赴任先の海外でテロに遭遇し、その時に知り合ったジャーナリストが消息が不明に・・そのショックで公安刑事を辞めて東京神保町で喫茶店を開いて10年後、再びテロに遭遇する。怪しい美人の登場と政界のフィクサーと言われる男の殺人事件。独自に背後関係を調べていくと・・。多作の堂場さんには何冊も期待外れされてたけど今作は真相は予想通りとはいえ伏線の回収がしっかりしてたのでまあまあ面白くて一気読み。姪っ子の明日香のキャラがよかったな。洋楽ロックはよく聴いてたはずなんだけど今回出てきた曲は全然聴いたことないなあ(笑)2018/04/24
ユザキ部長
56
友人だと思ってたアイツ。アイツは確かに一度この地で死んだ。もしあの時その思いに寄り添えれば。いや、仮定の羅列からは何も生まれない。助かって良かったけど、切なさが残る。2021/06/19
ぽろん
38
東南アジア圏でテロに巻き込まれた元警官の喫茶店マスターが、又、日本で巻き込まれる。行方不明の友人や謎の女性、新たな殺人、一体どうなっていくのか、ページをめくる手も止まらなかったが、呆気なくジ・エンド。ちょっと期待し過ぎたかな。でも、愉しく読みました。2018/01/14