内容説明
キョウコは、都内のふるい安アパート「れんげ荘」で相変わらず自由なひとり暮らし。読書をしたり、美術館や図書館へ行ったり、隣のクマガイさんとおしゃべりしたり、近所のネコと仲良くお昼寝したり…。自分の将来のことなど、少々心配なことはあるけれど、心穏やかにキョウコの「れんげ荘」暮らしはつづく―
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京都生まれ。1977年日本大学芸術学部卒業。本の雑誌社入社後、エッセイを書きはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。その後作家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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日曜日のクマの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taiko
127
大手企業に勤務していたキョウコさんが、働かずとも生きていけるという算段をしその費用を手に仕事を辞めた。彼女が暮らす事になったのはオンボロアパートれんげ荘。そこでの、のんびりゆったりの日々の話第3弾。…大好きなシリーズ。お久しぶりの皆さんが懐かしい。もう働かないと決めているキョウコさんが、以前よりも色々な事を心配し、気に病んでる風だったのが心配です。少しずつ歳を重ねているからなのでしょうね。究極のシンプル生活、ミニマリスト、私には憧れです。まだ続くような終わり方だったので、続きを楽しみに待ちたいと思います。2017/07/09
Satomi
112
月10万円で暮らすキョウコさんのレンゲ荘シリーズ第3弾!!!!お勤め時代の貯金を切り崩しながら慎ましく暮らすキョウコさん。自らの意志で仕事を辞め、自由気ままな一人暮らし。羨ましいような、もったいないような…。会社勤めの煩わしさはなくなっても、悩みや迷いはある。キョウコさんがこのままでいいのだろうかと思い始めるのもよく分かる。ゆったり、のんびり、まったりのシリーズ。たまにはこういうユル~い作品で力を抜くのもイイです。2017/03/27
美登利
111
れんげ荘シリーズ第3弾。あ、初めの巻を読まずに新刊に手を出してしまった!前作の時に感じた違和感というか、共感出来ない部分は少し薄れてきました。お隣さんたちとの交流が増えて、キョウコの寂しさが減ってきたようでちょっぴり安堵感が出たからかしら。隙間風の入る木造アパートに、20代から70代の4人女性ばかりが住んでいる。無職だと役所から納税についてお尋ねの電話があるのか!と驚きました。お巡りさんが訪ねてくるのは田舎でも何年かに1回はあるけれどね。キョウコの義姉のカナコさんが素晴らしくできた嫁で、ため息出ました。2017/02/07
みかん🍊
102
あれっなんか唐突に終わった猫は?お母さんは?と思ったら第3弾だったんですね、そして続きがあるんですね、仕事を辞めれんげ荘でつつましく働かずに暮らすキョウコさんのアパートの住人たちや近所の猫との何気ない日常、働かずに暮らすというのは社会から取り残された感や先の心配等なかなか難しい、でも生涯生活できそうな経費を計算し貯まった時点できっぱり会社を辞めてのんびり暮らす、生活水準は落ちても働いていた時より遥に幸せといえるのは潔い。2018/03/01
まつけん
95
社会生活に疲れ、慎ましく暮らせば足りるだけの額が貯まった所で仕事を辞め、安アパート「れんげ荘」で月10万円の暮らしを続ける中年女性キョウコさんのゆるやかな日記調小説。「エコ(ノミー)はエコ(ロジー)」という私の座右の銘(?(笑))にぴったりのキョウコさんライフ、羨ましいです。続きが気になる終わりまで読んで、シリーズものの3作目と知りました。次作+前2作も読んでみたいと思います。2017/03/08