神経症性障害とストレス関連障害

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 176p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784758302289
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3347

出版社内容情報

《内容》 「正常と異常の境界」に位置する神経症性障害、ストレス関連障害は、現代社会において身近な障害であり、身体疾患との鑑別のためにも今日の臨床において必要必携の書。    

《目次》
I 総論
 1 神経症の歴史  酒井明夫,大塚耕太郎
   William Cullen の神経症(neurosis)概念
   神経症概念の変化と発展
   神経症の亜型と症状の発展
   心因反応の概念
   操作的診断基準における位置づけ
 2 現代社会とストレス関連障害の概念  保坂 隆
   神経症性障害の変化
   経済的な状況とうつ病・自殺
   天災とストレス障害
   テロ・事故とストレス障害
   インターネットと精神障害
   医療の進歩とストレス関連障害
   結論
 3 神経症性障害で役に立つ心理検査,症状評価  吉邨善孝
   心理検査,症状評価について
   心理検査
   症状評価
   特定の神経症性障害を対象にした症状評価
 4 鑑別すべき身体疾患  堀川直史,黒澤亜希子,松木秀幸,西村勝治
   器質性の不安,抑うつなどを示す身体疾患
   神経症性障害の身体症状との鑑別が問題となる身体疾患
   診断における全般的な注意事項
II 神経症性障害の治療戦略
 1 精神療法の基本  人見一彦
   精神療法についての基本的事項
   日常臨床に役立つ認知療法のセンス
    日本の精神療法
    精神療法の本質への問いかけ
 2 行動療法の適応と禁忌  飯島幸生
   リラクセーション法
   エクスポージャー(曝露療法)
 3 薬物療法の実際  中嶋義文
   適応を選ぶ
   処方の開始
   処方の維持
   有害事象を取り扱う
   処方の変更
   処方の終結
III 各論:神経症性障害の症状特徴と治療について
 1 全般性不安障害  越野好文
   全般性不安障害の本態と症状
   診断
   全般性不安障害の臨床
   治療
 2 社会恐怖(対人恐怖)  樋山光教
   診察のポイント
   検査の進め方
   診断のポイント
   治療のポイント
 3 パニック障害・広場恐怖  野田隆政,平林直次
   はじめに
   パニック障害
   治療
 4 適応障害  佐伯俊成
   はじめに
   適応障害の定義
   適応障害の臨床的特徴
   適応障害の症状と治療
 5 強迫性障害の症状特徴と治療
   強迫性障害(OCD)の診断と診断上の注意点
   強迫症状の特徴および強迫観念と行為との関連
     強迫症状の具体例
     初診時の典型的臨床像
   治療
 6 急性ストレス障害  堀 孝文,小西聖子
   概念
   心的外傷体験
   診断
   頻度
   経過
   臨床的特徴
   精神病理
   治療
 7 外傷後ストレス障害  黒木宣夫
   外傷後ストレス障害(PTSD)診断に伴う諸問題
   日常臨床から刑事訴訟・損害賠償へと発展したPTSD事案
   PTSD診断のもとに労災請求された事例
   心的外傷体験とPTSD診断のポイント
   ストレス反応と心の病気(PTSD以外)
   PTSD関連の心理テスト
   一般的な治療
   おわりに
 8 解離性障害  墨岡卓子,古茶大樹
   はじめに
   解離性障害とは
   解離性健忘と解離性遁走
   解離性同一性障害(DID)
   解離性昏迷,トランスおよび憑依障害,ガンザー症候群
   特定不能の解離性障害(DDNOS)
 9 転換性障害  太刀川弘和
   概念と歴史
   病因と疫学
   臨床症状と診断
   治療と予後
 10 心気症  矢部博興
   はじめに
   歴史
   疫学
   成因
   臨床特徴と鑑別診断
   治療と予後
 11 身体化障害  山田和男
   身体化障害の症状と特徴
   身体化障害の治療
 12 離人症  広沢正孝
   概念と定義
   自我障害と解離性障害の視点からみた離人症
   治療方法
 13 神経衰弱(状態)  篠原 隆
   神経衰弱とは
   神経衰弱の治療
   まとめ
 14 物質誘発性不安障害  八田耕太郎
   概念
   診断基準
   鑑別診断と施行すべき検査
   治療
   予防
 15 身体疾患による不安障害  幸田るみ子,大坪天平
   はじめに
   診断的特徴
   関連する一般身体疾患
   鑑別診断
   治療の原則
   SLEに伴う不安障害
   バセドウ病(甲状腺機能亢進症)に伴う不安障害
 16 疼痛性障害  向井泰二郎
   疼痛の定義と分類
   診察のポイント
   検査の進め方
   治療のポイント

目次

1 総論(神経症の歴史;現代社会とストレス関連障害の概念;神経症性障害で役に立つ心理検査、症状評価;鑑別すべき身体疾患)
2 神経症性障害の治療戦略(精神療法の基本;行動療法の適応と禁忌;薬物療法の実際)
3 各論:神経症性障害の症状特徴と治療について(全般性不安障害;社会恐怖(対人恐怖)
パニック障害・広場恐怖 ほか)

著者等紹介

上島国利[カミジマクニトシ]
昭和大学医学部精神医学教授

保坂隆[ホサカタカシ]
東海大学医学部基盤診療学系教授

市橋秀夫[イチハシヒデオ]
市橋クリニック院長

朝田隆[アサダタカシ]
筑波大学臨床医学系精神医学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品