基礎臨床技能シリーズ<br> 医療面接技法とコミュニケーションのとり方

基礎臨床技能シリーズ
医療面接技法とコミュニケーションのとり方

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  • サイズ B5判/ページ数 138p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784758300506
  • NDC分類 490.14
  • Cコード C3347

出版社内容情報

《内容》 これからの実地診療型臨床実習をサポートする日本版ICMの教科書。本巻では、医療従事者にもっとも求められるコミュニケーション能力をさまざまな角度から解説。医学生が臨床実習の場で出会うさまざまな問題を自らが解決していくためのツールを修得でき、そして「患者さんから学ぶ」という、患者-医師関係の新しいあり方を理解することができる。臨床実習前の学生から卒後の臨床現場でも必ず役立つ必携のテキスト。    

《目次》
医学生に求められるコミュニケーション能力  福島 統
医学教育でのコミュニケーション教育の学習目標
コミュニケーション・スキル
質問のしかたと受け答え
コミュニケーションとは,「人から学ぶ」ためのもの
医療面接:どう学んだらいいのか  川崎 勝
医療面接の入門の入門
医学生に要求される能力の分類
学生の適応戦略
 無手勝流
 マニュアル依存症候群
面接開始以前
患者さんを目の前にして
「相手の立場に立つ」とは
 ロールプレイをしてみよう
 ロールプレイを有意義なものにするには
 まとめ
医療面接をもっと知りたい人のために
医療者としての必要な行動科学の知識  坂根直樹
ポイントだけ話そう
患者さんを責めないようにしよう
患者さんの「抵抗」を知ろう
安易に不安を取り除かないようにしよう
メリットを強調しすぎないようにしよう
患者さんの「自信」を高めよう
患者さんの「変化ステージ」をみきわめよう
できそうなことから始めよう(目標設定)
記録をつけてもらおう
刺激を減らす工夫をしよう
社会技術訓練
患者さんと上手に情報交換しよう
語呂合わせで覚えてもらおう(エピソード記憶)
患者さんに自立してもらおう
生活習慣病の行動変容についての患者指導  松島雅人
生活習慣病の重要性
医療面接の3つの軸
  原則はラポールの確立
  三番目の軸 患者教育には行動科学のスキルが重要
行動科学,行動医学の基礎知識
  行動変容のための面接の基礎知識
   motivational interviewing model/行動変容のための面接の精神/段階的変化モデル/健康信念モデル(準備状況,自信,重要性)
  面接方法
   ラポールの確立/テーマの設定/準備状況の評価/重要性と自信の評価/重要性の探求/自信の構築
医療面接で困難なケース  狩野力八郎
発想を変えましょう-困難なケースとは患者-医師関係の問題です
関与しながら観察しよう-困難なケースへの対応のポイント
  困難を予測する
  「困難」を探求する価値のある問題と読み替える
  患者さんの「言い分」「主張」「態度」の妥当性を認める
  「困難」を相互関係の脈絡で理解する
  指導医や仲間に相談する
  小さな目標を考える
  ロールプレイで困難な状況を体験する
困難さを内省するための基礎的概念を知る
  「受診の動機」を理解しよう
  基本的動機付けと葛藤/二次的動機付け/否定的動機付け-不安/動機付けの言語的交流と非言語的交流
  「自家製の病気」を理解しよう
  「面接目標」を明確化しよう-目標は医療面接の羅針盤です
  「病気への逃避」と「疾病利得」の意味を読み替えてみよう
  「自己破壊の心理」(治癒を望まない無意識的心理)を理解しよう
  「対象喪失」と「喪の仕事」,抑うつの心理を理解しよう
  失敗や間違いを認めよう-「ほどよい面接」をめざして
しばしば経験する困難なケースについて考える
 人格特性
   依存的な人/回避的な人/強迫的な人/マゾキスティック(自虐的)な人/演技的な人/自己愛的な人/境界例タイプの人
  身体的異常のない身体的訴え
   まず正常な身体的とらわれを理解しよう/身体的とらわれが医療関係のなかで慢性化する経過を理解しよう/対応の基本
  医学生にとって困難な場合
   医学的に回復の手立てがない病気の場合/自殺企図の患者の場合/高齢者の場合/思春期の場合/幼児の場合/性に関するテーマを取り上げる場合/家族に関する問題について 
文章でコミュニケーションをとろう  野呂幾久子
文章でコミュニケーション
見やすい文章を書こう
正しい文章を書こう
  文体
  表記
  語彙
  文法
簡潔な文章を書こう
患者さんとコミュニケーションをとるということ  佐伯晴子
医師をめざすあなたへ 医学の目的は社会に還元すること
患者さんとはだれでしょう? 人は必ず死ぬ
私にとってのあなたの存在とは? 相互関係
あなたは私の話を聞いてくれますか? ナラティブの実現
私のことは私が決めます インフォームド・コンセント
あなたがいてくれてよかった 誰かがみている

目次

医学生に求められるコミュニケーション能力
医療面接:どう学んだらいいのか
医療者としての必要な行動科学の知識
生活習慣病の行動変容についての患者指導
医療面接で困難なケース
文章でコミュニケーションをとろう
患者さんとコミュニケーションをとるということ

著者等紹介

福島統[フクシマオサム]
東京慈恵会医科大学医学教育研究室教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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