内容説明
石森交番に勤務する新米警察官の只野慎一。今日もトラブル対応に勤しむ中、交番には犬絡みの事件が舞い込んできて―?ダックスフンドやトイプードル、シーズーなどの悩める犬たちのため、愛犬のパグ・ダイフクを相棒に、事件解決に挑みます!!どんな事件にだって、その裏側には飼い主と愛犬の物語が隠されている。人知れず冴え渡る推理を披露する名探偵犬と冴えないその飼い主の凸凹迷コンビがおくる、癒しも満載のライト・ミステリ!
著者等紹介
江崎双六[エザキスゴロク]
1983年生まれ。茨城県出身。2014年に小説投稿サイト、エブリスタ主催のスマホ小説大賞にて、大賞を受賞し小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うまる
33
【マン読:私2】犬のミステリという事で、ほっこりできればOKくらいに思っていましたが、なかなか練られた真相で面白かったです。犬ならあり得る行動でヒントを出すのも良くできていました。飼い主パートとダイフク君パートがあるのも良いですね。特にダイフク君の方は、子供や弟相手のように、冴えない飼い主を見守る所が微笑ましい。大人っぽい語り口も好きです。全編楽しい気持ちで読みました。続編出たらいいのになぁ。2022/11/11
あゆみ
33
★★★★★ 推理のヒントを与えるパグ犬のダイフクが飼い主の警察官より賢くて有能!慎一を刑事ではなく交番勤務の新米警察官という設定にしたのなら「第三犬 奪われた命」のような後味の悪い事件ではなく「第一犬 危険な生物」や「第二犬 不思議な落とし物」のように事件が解決してスッキリするようなお話をもっと読みたい!特に「第二犬 不思議な落とし物」の、母親を悪い男から守るために頑張った健気な男の子の勇気が報われるお話が素敵!2019/02/20
なな
19
まず表紙イラストが素敵です。犬好きにはたまらないミステリーでした。パグのダイフクが賢くて可愛くて、愛くるしい存在でした。視点が人間(只野くん)と犬(ダイフク)があるのも面白いです。殺人事件も起こるので、そこそこ謎解きも楽しめます。文章も読みやすくサクサク進みました。2020/08/03
那由多
18
お巡りさんのペットのパグ、ダイフクが事件を解決しちゃうミステリ。『三毛猫ホームズ』のワンコバージョンで、ダイフクは喋ったりせずにヒントを指し示し、飼い主やその先輩がそこから推理していくパターン。まぁ、タブレットの操作なんて離れ技をしちゃうのは、ご愛嬌ってことで。ミステリ度は軽いけど、ワンコ好きは目尻が下がっちゃいますよ。2019/04/29
Mie Tange
15
これは普通に面白くてスイスイ進んだ! お巡りさん(慎一)の飼い犬であるパグ(ダイフク)が 鋭い観察力と推理力で謎を解き、 飼い主に閃きのきっかけを与えてあげる。 ってカンジの全3話。 もっと読んでたいです(^皿^) ついでに飼い主の恋の行方も気になるしね(笑)2023/03/31