内容説明
幼い頃から病弱で内気だったまきは、ネット上で意気投合した『kento』に会うため、一大決心をして彼の住む京都に向かう。家族に内緒で向かったはじめての京都。顔も知らない相手の手がかりは、彼の趣味がカフェ巡りであることのみ。最初に訪ねたカフェで知り合った青年・幸生が、事情を聞きまきと一緒にカフェ巡りをしてくれることになって…。春を迎える京都を舞台に、内気な少女と無骨な青年が織りなす、おいしくてほっこりするカフェ巡り物語。
著者等紹介
柏てん[カシワテン]
2014年デビュー。代表作に『京都伏見のあやかし甘味帖』(宝島社)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミーママ
50
図書館の本📚 京都に行くと寺院ばかり巡っていたけどカフェにも行ってみたくなった。 とにかく京都に行きたい‼️ 2021-672021/05/05
よっち
41
幼い頃から病弱で内気だったまきが、高校卒業を機にネット上で意気投合した『kento』に会うため、一大決心をして彼の住む京都に向かう物語。趣味のカフェ巡りを手がかりに顔も知らないkentoを探すまきがカフェで知り合った青年・幸生。人探しのついでに二人で一緒に回る京都カフェ巡り。実在のカフェのメニューにあるスイーツがとても美味しそうで、不器用でお互い配慮がいろいろと空回りした二人のカフェ巡りでしたけど、それでも彼女にとって人生初めての旅は貴重な経験で、諦めかけていた夢を再び目指すまきを応援したくなりました。 2019/01/16
リコリス
30
読者がこの本を持ってカフェ巡りするにはいいのかな。カフェ紹介が前提としてならおいしそうでいいんだけど物語としてはちょっと入り込めなかった。2020/01/09
ツン
28
いきなりさらさ西陣が出て来てびっくり。こことマールブランシュは行ったことがあるけど、他のお店もとてもいい感じで、行ってみたいと思いました。エンディングもよくて楽しめたけど、kentoさん、展開がちょっと早くないですか?真面目な人なんでしょうね。2021/01/07
メルル
17
幼い頃からの病弱な体質のせいで、学校に上手く馴染むことが出来きないまきは、ネットでの唯一の友達kentoに会いたい事を伝える。だが友達だと信じていた彼の連絡がそこで途絶え、彼を捜すために家出同然で京都へ。彼の趣味だというカフェ巡りを始める。内容は重いが、実在のカフェ紹介が楽しい。スイーツが本当に美味しそうで京都へ行った際にはぜひ立ち寄りたいと思わせる。不器用な恋愛も微笑ましく思えた。彼女を守った彼は立派なリア充。でもこんな風に旅立つまきは反省が必要。これが最近良く起こる犯罪に繋がるのでしょ。気を付けよう。2019/01/17