一迅社文庫 この家に勇者様もしくは救世主さまはいらっしゃいませんか？！〈２〉

川口 士【著】

一迅社（2012/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 247p／高さ 16cm
• 商品コード 9784758043007
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

異世界の危機をまず解決した涼が次に向かった場所は宇宙。復活した宇宙海賊たちが猛威をふるっているというのだが、この宇宙戦争の背景には幼い頃の涼には想像もつかなかった事情があると、高校生になったいまはわかり対応に苦慮する。そんな中、涼の前に立ち塞った敵は、宇宙海賊の世界へと戻っていた母の美幸と妹の希美だった。実の母妹と涼は戦えるのか。そして、ついに姿を現すこの度重なる危機を引き起こした真の敵の正体は？！異世界の危機てんこ盛り、川口士の伝説のデビュー作、ここに復活。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[KUWAGATA]

ありきたりとは言いながらはっちゃけた内容のハズなのに、いかんせん文章が地味な上に読みにくく、せっかくの設定をほとんど楽しめなかった。何より主人公が淡々としすぎていて、楓よりもむしろ涼の方がアンドロイドのようだった。それにしてもタイトル詐欺がひどすぎるレベル。古い内容を無理やり今風のタイトルで飾り付けて、これで騙された人は多いはず。売りたいという出版社の気持ちは分かるけれど、これはちょっと行き過ぎだと思います。絵は可愛い。特に表紙はなかなかいいパンチラですごちそうさまでしたw

2012/12/25

[彼方]

リメイク作を分冊との事なので大分文章が繋がったまま下巻。異世界の次は宇宙、そして黒幕へ…という展開はさすがに詰め込みすぎでは…異世界に1冊使った上巻と違い、どんどん話が進んでいくので置いてけぼりに…。唯一無力である夢乃を絡ませる辺りも若干都合を感じて、敵の魅力のなさも相まって中途半端に終わってしまった印象。個人的にお互いの信頼が心地いいクールアンドロイドの楓が好きだったので、そこのやり取りは良かったのですけどやっぱりヒロイン多すぎますね…。3、4巻も積んでるので一応読もうかな…。

2019/08/08

[1_k]

あれれ？　上巻を読んだときの印象そのままに、最後までステレオタイプなお話で終わってしまった。きっと何か仕掛けやどんでん返しがあると思っていたのに！　まあでも、王道の作品として改めて見直せば、詰め込みすぎであることなど根本的な問題を除けば、新人にしてはありがちな話をここまで読ませるだけの技術は十分にあったと思う。これって、本来５巻くらいのシリーズでじっくり書きもむべきプロットなんじゃないの？

2012/03/15

[ころん]

２巻となってはいるけど、実質上下巻の下巻。今回は宇宙海賊と戦ったり、すべての黒幕と戦ったり。１巻ではただの傍観者でしかなかった夢乃にも出番があって良かった。表紙がすごく良いと思います。文章や主人公の性格がとても落ち着いた雰囲気で、作品自体も淡々としてて作業的に見えてしまったのがもったいない…掘り下げられる場所、たくさんありそうなのになぁ。

2012/02/03

[夏葉]

均等に出番を作ろうとしたのか、どのヒロインもいまいちエピソードが足りないまま次へ次へと移って上っ面だけで終わってしまったような感じ。幼馴染みに最初から最後まで焦点を当てているということなんだろうけど、もうちょっと活かせなかったかな。バトルのほうもさらっと薄味。まぁつまらないわけじゃなかったので良いか。

2012/01/29