内容説明
クラスに溶け込めず、誰とも話すことのなかったわたし。転校生のなー子に「きもい」と言われたことで、わたしは自分の存在を見つけてもらえたような気持ちになり―(『わたしのすべてがあの子ならいいのに』)。地味な日々の繰り返しと、一度も「好き」をくれない彼。秋は彼にとっての「あの子」になりたいと願い―(『体温はどんな言葉よりもほんとうだ』)。「誰かに/あの子になりたい」「世界から/あの子から愛されたい」という感情を軸に、あらゆる形の恋を描いた全6編を収録。
著者等紹介
橋爪駿輝[ハシズメシュンキ]
1991年、熊本県生まれ。2017年に『スクロール』(講談社)で作家デビュー。同作品は2023年に映画化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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