ファミ通文庫 魔王城一限目

田口 仙年堂【著】

エンターブレイン（2008/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 328p／高さ 15cm
• 商品コード 9784757745636
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

司令官に逆らい、ド田舎に左遷された軍人のエイゴ。彼を待ち受けていた任務は、何と魔王の申し子と呼ばれる歩く災厄―「魔人」たちの先生役だった！異形の身体と、生まれた瞬間に村ひとつ消し飛ばす魔力を持つ魔人。事実そうしていくつもの村を消滅させ、命を奪った存在を相手に、この自分が先生役！？と動揺するエイゴ。けれど、彼らの姿を知る中で、エイゴはある決断をすることに―。残酷な世界に抗う青年と子供たちの、痛みと優しさの物語、開幕。

著者等紹介

田口仙年堂［タグチセンネンドウ］
１９７９年３月２０日生まれ。千葉出身、東京在住。第５回えんため大賞にて大賞を受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[toshi]

ガーゴイルからこちらへ。世界観がいい！！ 魔人と呼ばれる子供たちと先生役として軍から左遷されたエイゴ達に待ち受けるであろう困難。強大な異能を持って生まれてしまった子供達が幸せになってくれればいいな。

2011/08/22

[ソラ]

内容（「BOOK」データベースより） 司令官に逆らい、ド田舎に左遷された軍人のエイゴ。彼を待ち受けていた任務は、何と魔王の申し子と呼ばれる歩く災厄―「魔人」たちの先生役だった!異形の身体と、生まれた瞬間に村ひとつ消し飛ばす魔力を持つ魔人。事実そうしていくつもの村を消滅させ、命を奪った存在を相手に、この自分が先生役!?と動揺するエイゴ。けれど、彼らの姿を知る中で、エイゴはある決断をすることに―。残酷な世界に抗う青年と子供たちの、痛みと優しさの物語、開幕。

2008/12/27

[nog_m]

いい感じに優しさとエグさを両立させてると思う。柔らかい日常パートがあるから戦争パートが生きてくるし、両方がちゃんと絡まり合ってるからそれもいい感じ。是非とも続刊読もう。

2010/12/28

[あたらしもみじ]

最新兵器の事実がわかった時、鳥肌が立ちました。激しい戦場と優しい日常のギャップが後半の面白さを引き立たせています。子ども達がみんな幸せになるといいな…

2011/06/17

[オジ]

予想以上に良かった。円環少女やガンスリンガーガールと似た読後感。速攻で全巻買ってきた。でも、この設定だとこの子供達に救いがあるとは思えないんだよね。最後は魔王城の崩壊しか見えないんだけど。この後味の悪さは、社会全体の為には少数の権利を奪っていいのか？という倫理的問いが原因にある。これが人類の生死をかけた様な戦い、正に魔王との戦いなら正当化出来たかもしれないのに。上手い事に魔王が倒れてからが舞台になっている。この辺が実にいいなぁ。

2010/07/26