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内容説明
事故で夢絶たれ孤独な高校生活を送る真一は、ネットゲーム『サウザンソード』に没頭していた。仮初の世界でかつての夢―世界最強を追い求めるうち、真一は最強プレイヤー『闇』を捜す白い女剣士アスミと出会い、いつしか行動を共にするようになる。虚構の中で確かな絆を育む二人。ある時真一は、アスミがクラスメイトの明日美だと気づくが、現実では言葉も交わしたこともなく―。ボーイミーツガールを爽やかに描く第9回えんため大賞優秀賞受賞作。
著者等紹介
岡本タクヤ[オカモトタクヤ]
兵庫県出身。第9回えんため大賞小説部門優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KUWAGATA
7
デビュー作&古い本ということで、少々肩に力が入っている印象が強かったですが、かなり完成度が高い作品だったと思います。オンラインゲームを題材としていますが、主題はむしろ、主人公やヒロインの現実世界における戦いと成長の軌跡にあると思います。オンラインで知り合った相手がクラスメイトだったとか、最後の戦いのオチとか、かなり強引なご都合主義もありますが、主人公の心情や、その他キャラの心の綾が丁寧に描かれていて好感の持てる作品でした。今はだいぶ毛色が変わった作品を書いていますが、根底にあるものは共通していますね。2016/02/26
ツバサ
6
ボーイミーツガールは良いなと。丁寧な描写があるからこそラストに繋がるのが納得出来る。よく出来てた。2017/10/18
しろ
3
☆6 ネトゲにはまった高校生のボーイ・ミーツ・ガールもの。「サウザンソード」というネトゲで世界最強を目指す真一と、その中で出会った女剣士アスミは最強プレイヤーの闇と対峙する。真一は、アスミが同じクラスの人気者だと気づいたが、何故彼女がネトゲなんてやっているのか…。現実世界で傷を負って、ネトゲ世界で生き甲斐や生への活力を蓄える人たちがいることがよく分かる。そしてその先に待っている「闇」も垣間見える。普通に爽やかな物語だった。2012/09/20
海老庵
2
ゲームそのもの(SAO)、もしくはゲームそのものの世界(迷宮街)を舞台にした作品の後なので、ゲームと現実がはっきり分かれてるこの作品の面白さが更によく分かった。応募時の題名「ボーイ・ミーツ・ガール オン ライン」がすべてを現しているステキな青春小説でした。ゲーム世界での経験を糧として現実世界に足がかりを作っていく過程に共感。脇を固めるクラスメイト達も個性豊かで存在感があって良かった。次作が出てないのが気がかりだけど期待して待ってます。2009/04/22
Lunor_kssg
1
読了。面白かった。こういうボーイミーツガールの話は大好きです。ストイックなところも。2015/03/08