内容説明
これまでにない視点から描く新しい芭蕉の本、新しい門人の本。ここで描くのは、芭蕉に惹かれ、同じ夢をみた11人の門人たちである。ここで描くのは、芭蕉に何かを見、惹かれ、同じ夢をみた11人の門人たちである。それぞれの門人の個性、彼らから見た芭蕉像、芭蕉と門人たちが目指したものとは?気鋭の5名の執筆者が描くこれまでにない「芭蕉と門人」像。
目次
序論―芭蕉と門人
杉風から見た芭蕉 付、曽良―等身大の革新者
其角・嵐雪から見た芭蕉―俳諧の原点を共有した同志
去来・凡兆から見た芭蕉―絶対的な師か対等の関係か
支考から見た芭蕉―思想としての俳諧の元祖、求道者、魂の救済者
惟然から見た芭蕉―貧楽の体現者、命を賭して旅した詩人
許六から見た芭蕉―俳諧の革新者
土芳から見た芭蕉―俳諧の誠の探究者、いつも感じながらともに生きる命
野坡から見た芭蕉―自分の個性を解放し、発揮させてくれた恩師
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
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松尾芭蕉と弟子の其角・嵐雷の関係 芭蕉の弟子入り: 入門時期ー1674年頃・其角14歳、嵐雷21歳で芭蕉に師事 共鳴の理由ー芭蕉の無名時代から関わり俳諧の理念に共鳴 共同活動と作品: 撰媒と共同生活ー其角は「野ざらし紀行」に同行・芭蕉の作品に助言 俳諧の発展ー芭蕉が独自の俳諧を確立・其角も影響を受けて作品を生み出す 俳諧の理念: 芭蕉の俳諧観ー心を重視・直感的な自然の捉え方を追求=直指の俳諧 弟子たちの役割ー其角・嵐雷は芭蕉の理念を継承+新たな視点 芭蕉と其角・嵐雷間の相互の影響が俳諧文化に大きく貢献2025/02/08