出版社内容情報
《内容》 近年、人口の高齢化に伴い老年期の精神医学・医療の必要性は一層の重みを増している。 本書は、総論において、最新の知見をもとに身体(中枢神経系、自律神経系、腎泌尿器系、内分泌系、循環器系)の加齢変化を取りあげ、体内薬物動態にみられる老年期の特徴をわかりやすく解説した。また各論において、疾患よりも症状群についての病態生理と治療指針を取りあげ、それが本書の特徴となっている。 老年期精神障害では、日常の診療において病名よりもむしろ意識障害、せん妄、うつ状態、幻覚妄想といった症状群が治療の標的となっている。これらの状態像について、その病態生理、症状評価法、合理的な薬物選択の手順が示され、きわめて実践的な治療のガイドラインである。 《目次》 総論加齢と身体機能(中枢神経系機能・自律神経系機能・腎泌尿器系機能・内分泌系機能・循環器系機能)加齢と体内薬物動態(吸収・分布・肝臓での代謝・排泄・血中濃度・薬効の変化・投与量、薬用量)各論意識障害(原因・検査・治療)せん妄、興奮状態(原因・予後・検査・治療)痴呆(原因・検査・治療)うつ病(原因・予後・検査・治療)躁病、躁状態(検査・治療)幻覚・妄想、分裂病様状態(検査・治療)神経性障害、神経衰弱(検査・治療)睡眠障害(検査・治療)前頭葉症候群、前頭葉型痴呆(検査・治療)痙攣、てんかん(検査・治療)
内容説明
本書は総論と各論から成る。総論では薬物療法を始める際の基本的な事項が要約。そこには、最新の知見をもとに身体(中枢神経系、自律神経系、腎泌尿器系、内分泌系、循環器系)の加齢変化が取り上げられ、ついで体内薬物動態にみられる老年期の特徴が分かりやすく記述されている。各論では、疾患よりも症状群についての病態生理と治療指針を取り上げている。
目次
総論(加齢と身体機能;加齢と体内薬物動態)
各論(意識障害;せん妄、興奮状態;痴呆;うつ病、抑うつ状態;躁病、躁状態;幻覚・妄想、分裂病様状態;神経症性障害、神経衰弱;睡眠障害;前頭葉症候群、前頭葉型痴呆;痙攣;癲癇)