内容説明
風土記学の礎となる註解書。民の生活を基本とした、孝徳天皇による改新の理想政治の実例提示を特質とする『常陸國風土記』の本文を整定し、“訓読”“現代語訳”を付すと共に、語史・音韻学・訓点学・史学・木簡学・植物学等々の諸成果・研究史に基づいて、最新の“註解”を提示する。本文は卓越した写本に恵まれないために、底本の用字に縛られる愚を避け、底本を敢えて設定せず、各写本を勘案した校訂本文を提示した。加えて詳細な本文“校異”を明示することによって異本状況を明らかにした。その本文は、「常陸国号」「常陸国勢」「新治郡号由来」などという段落項目名を立てて、本文掌握と検索上の便宜とした。
目次
『常陸國風土記』について
常陸国総記
新治郡
白壁郡
筑波郡
河内郡
信太郡
茨城郡
行方郡
香島郡
那賀郡
久慈郡
多珂郡
属郡未詳逸文
著者等紹介
廣岡義隆[ヒロオカヨシタカ]
1947年1月福井県大飯郡おおい町に生まれる。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)大阪大学。園田学園女子大学講師、三重大学教育学部助教授、三重大学人文学部教授を経、現在三重大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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