内容説明
萩谷朴『紫式部日記全注釈』から半世紀の研究成果も盛り込み、黒川本(宮内庁書陵部蔵)の精密な翻刻に本文異同等の頭注を掲げ、用例や根拠となる資料が示された詳細な補注を施し、系図・附図・年表・語彙索引を付す。『紫式部日記』研究の現在と課題を提示。
目次
秋のけはひ入たつままに…(寛弘五年)
まだ夜ぶかきほどの月、さしくもり
わた殿の戸ぐちのつぼねに見いだせば
しめやかなる夕ぐれに
はりまのかみ、碁のまけわざしける日
八月廿余日の程よりは
廿六日、御たき物あはせはてて
九日、菊のわたを
十日の、まだほのぼのとするに
十一日のあかつきに〔ほか〕
著者等紹介
笹川博司[ササガワヒロジ]
1955年大阪府茨木市に生まれる。京都府立大学文学部卒業。大阪教育大学大学院修了。博士(文学)九州大学。元大阪大谷大学・大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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