日本史研究叢刊<br> 正倉院文書の歴史学・国語学的研究―解移牒案を読み解く

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日本史研究叢刊
正倉院文書の歴史学・国語学的研究―解移牒案を読み解く

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  • サイズ A5判/ページ数 373p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757608030
  • NDC分類 210.35
  • Cコード C3321

内容説明

日本古代の長大帳簿・解移牒案の初の研究論文集。他に比類なき奈良時代の原史料である正倉院文書の中に、解移牒案と呼ばれる、下級官人が事務上のやりとりを記した約五百通の文書からなる一群がある。その文書の複雑な構造や性格、事情や背景を解き明かし、言葉の意味や文字の使用法、字面に込められた様々な感情にまで迫る、最新の論考十篇を本書に収めた。古代史と古代語の研究者が多数の新見を提示する。

目次

天平宝字期の解移牒案について
桴工達の訴え―下道主の文書作成の苦心
正倉院文書における文末の「者」
「并」字の使用法から文字の受容・展開を考える―「並」「合」との比較から
解移牒符案にみえる訂正方法とその記号について
正倉院文書における督促の表現―「怠延」を中心に
古代日本独自の用法をもつ漢語―「返却」「却還」「還却」「解却」
写経生の任用について
正倉院文書にみえる浄衣
天平初期の帳簿―解移牒符案の源流を求めて

著者紹介

栄原永遠男[サカエハラトワオ]
大阪歴史博物館館長、東大寺史研究所所長、大阪市立大学名誉教授。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社内容情報

正倉院文書中の下級官人のやりとりを記す約五百通の史料群、解移牒案の初の論文集。古代史と古代日本語の最新の論考十篇を収録する。正倉院文書は、一万点以上からなる他に比類ない奈良時代の原史料であり、その内容はまことに豊かである。その中に、「解移牒案(げいちょうあん)」と呼ばれる、下級官人が事務上のやりとりを記した約五百通の文書からなる一群がある。この史料群の輪読会である「解移牒会」のメンバーは複数の分野にまたがる研究者により構成され、八年にわたって丁寧な解読と議論をすすめてきた。文書の複雑な構造や性格、事情や背景を解き明かし、言葉の意味や文字の使用法、字面に込められた様々な感情にまで迫り、「解移牒案」という、重要であるが未だよく解明されていない史料群に、真正面からとり組んだ研究論考十篇として、その成果が本書に収められている。
古代史や古代日本語の両分野の研究者が、各々の立場から新知見を提示する、正倉院文書研究の今を語る論集である。

序―扉をすこし開けたこと―
 栄原永遠男
天平宝字期の解移牒案について
 山下有美
桴工達の訴え―下道主の文書作成の苦心―
 中川ゆかり
正倉院文書における文末の「者」 
 桑原祐子
「并」字の使用法から文字の受容・展開を考える
―「並」「合」との比較から―
 方 国花
解移牒符案にみえる訂正方法とその記号について
 井上 幸
正倉院文書における督促の表現―「怠延」を中心に―
 根来麻子
古代日本独自の用法をもつ漢語―「返却」「却還」「還却」「解却」―
 宮川久美
写経生の任用について
 濱道孝尚
正倉院文書にみえる浄衣
 渡部陽子
天平初期の帳簿―解移牒符案の源流を求めて― 
 栄原永遠男
あとがき
 桑原祐子

栄原永遠男[サカエハラ トワオ]
大阪歴史博物館館長、東大寺史研究所所長、大阪市立大学名誉教授
京都大学博士(文学)
最近の著書・編著 
『万葉歌木簡を追う』(和泉書院、2011年)、『正倉院文書入門』(角川学芸出版、2011年)、『聖武天皇と紫香楽宮』(敬文舎、2014年)、『難波宮と都城制』(中尾芳治と共編、吉川弘文館、2014年)