内容説明
百人一首の成立論に新たな視点を提示し、藤原定家の編纂意図を探る。所収和歌の解釈、詠作事情、享受史などの諸問題に関して新見を提示する。歌枕「末の松山」に秘められた天変地異の記憶を探るなど、関連論文を収める。成立、構成、解釈から天変地異との関わりまで―百人一首に関する二十一の論考を収録。
目次
第1部 百人一首の成立と構成についての論(百人一首成立論の変遷;百人一首の成立についての試論;百人一首の巻頭歌と巻末歌の意義 ほか)
第2部 百人一首の和歌にかかわる論(喜撰法師の歌に見る宇治;小野篁の船出;小野小町の歌と美人伝説 ほか)
第3部 百人一首の周辺(末の松山を越す波;清原元輔享年考;歌枕「有馬」「猪名」をめぐって ほか)
著者等紹介
徳原茂実[トクハラシゲミ]
昭和26年大阪市生まれ。昭和57年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。学術博士。現在、武庫川女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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