内容説明
第二部は新稿「下里知足の生涯」を巻頭に据え、旧稿27篇を加筆修正して収録。若年時桑名伊藤家寄寓時代の知足に初めて照明を当て、西鶴・芭蕉の書翰他を紹介して西鶴法体の時期や『野ざらし紀行』後の芭蕉の東海道東下説を証明し、高政・荷兮等の動向、『熱田宮雀』『千鳥掛』の成立、千鳥塚・粟塚の建立、をも論じた。第三部は日記から文筆・芸能・風俗・知足生涯の特記事項を抄記し、『誹諧聞書』の紙背文書他の日記以外の関連資料も多く翻刻して加え、年表であると同時に「下里知足資料集」たるべく意図した。
目次
第二部 論文篇(下里知足の生涯;延宝四年西鶴歳旦帳;延宝七己未名古屋歳旦板行之写シ;知足時代の鳴海歳旦事情;大柿鳴海桑名名古屋四ツ替リ;新出芭蕉評巻二点をめぐって;喚続集の成立;西鶴と知足 ほか)
第三部 年表篇
著者等紹介
森川昭[モリカワアキラ]
昭和7年8月29日生。東京大学国文学科卒。同大学院博士課程単位取得。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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