内容説明
昭和15~16年発表の太宰治作品を掘り下げる「作品とその生成要素」「作品論」27篇、三島由紀夫・島尾敏雄と太宰治との関わりを論じた「作家論」2篇、「HUMAN LOST」の精緻な評釈等を収載。「資料紹介」では、本誌に掲載してきた創作作品論185篇一覧を収載し、読者の勉を図った。
目次
作品とその生成要素 「善蔵を思ふ」から「誰」まで(「善蔵を思ふ」と「ふるさとの秋」を語る青森県出身の在京芸術家座談会;「盲人独笑」と『葛原勾当日記』 ほか)
作品論 随想「知らない人」から「私信」まで(「知らない人」;太宰治「大恩は語らず」が語ること ほか)
資料紹介(太宰治ビブリオグラフィー二〇〇六;「太宰治研究」掲載 創作「作品論」一覧)
作家論(三島由紀夫と太宰治―劇の文学、声の文学;島尾敏雄と太宰治―虚構の誘惑、影響の不安)
作品評釈 「HUMAN LOST」評釈(一)