内容説明
「大つごもり」「たけくらべ」「ゆく雲」「にごりえ」「十三夜」「わかれ道」「われから」を対象に、さまざまな疑問を足がかりとして、複雑に絡み合った小説の細部をときほぐし、意味づけながら、樋口一葉の豊饒なる世界へアプローチを試みる。
目次
「正直は我身の守り」―「大つごもり」を読む
「たけくらべ」の方法
売られる娘の物語―「たけくらべ」試論
「たけくらべ」と“成熟”と
「たけくらべ」の美登利
「冷やか」なまなざし―「ゆく雲」を読む
過去を想起するということ―「にごりえ」を読む
お力の「思ふ事」―「にごりえ」試論
「十三夜」論の前提
お関の「今宵」/齋藤家の「今宵」―「十三夜」を読む
出会わない言葉の別れ―「わかれ道」を読む
物語ることの悪意―「われから」を読む
著者等紹介
山本欣司[ヤマモトキンジ]
1966年、京都市生まれ。立命館大学文学部日本文学専攻卒業。同大学院博士課程後期課程単位取得満期退学。現在、弘前大学教育学部国語教育講座准教授。専攻は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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