上方文庫<br> 岸和田古城から城下町へ―中世・近世の岸和田

上方文庫
岸和田古城から城下町へ―中世・近世の岸和田

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757604810
  • NDC分類 216.3
  • Cコード C1321

内容説明

第一線で活躍中の研究者が岸和田のルーツと歴史を徹底的にほりおこす。岸和田は和泉地域唯一の城下町であり、今もその面影を強く残している。その歴史を中世史・近世史、考古学、城郭史、都市史などから総合的に解明する。岸和田古城についての調査報告や、和泉地域の古城図についての貴重な図版を多数収録する。

目次

第1章 南北朝内乱における岸和田氏とその周辺
第2章 戦国期和泉の地域権力と岸和田城
第3章 発掘調査からみた中世後期の岸和田―岸和田古城跡の発掘調査
第4章 『和泉国城館跡絵図』と城館研究―鬼洞文庫旧蔵絵図を中心に
第5章 城郭史からみた岸和田古城と戦国期・近世岸和田城
第6章 岸和田城下町の成立
第7章 譜代大名岡部氏と岸和田
第8章 岸和田古城が残したもの―研究成果と今後の課題

著者等紹介

大澤研一[オオサワケンイチ]
大阪歴史博物館学芸第3係長・学芸員

仁木宏[ニキヒロシ]
大阪市立大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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浅香山三郎

8
大阪の歴史を扱ふ上方文庫の中の一冊。岸和田古城跡の保存運動と連携して行われた、学術研究をまとめたもの。今の場所に岸和田城ができる以前の、この地域の様相を文献史学・考古学・城郭研究の視点から解く。「岸和田氏=岸の和田氏」説がいまだに人々の観念の中に強く残るなど、あまりしつかりした歴史研究が行われず、まだまだ基礎的研究が積み重ねられねばならないことを教へられる。文化財行政の体力が乏しい(首長の理解も乏しい)大阪では、かうした方法は特に有効な取り組みだが、古城跡が残されなかつたのは大変残念だ。2016/04/27

のれん

7
現在では関西南部で関空で有名な和泉地方。そこで最も栄えていた岸和田の城を中心に中世における研究をまとめた一冊。 どの著者もとにかく一次資料の乏しさと、江戸時代に書かれた和泉誌なる本の二次情報からの伝聞でイメージが出来上がっているのが残念と書いてある。 古城跡も現在では取り壊されたようで、岸和田城の姿を調べることはさらに難しくそうな。取り壊し前の考古学調査も本書にはあり、今後の河内摂津とは大きく違う和泉地方の研究の資料に役立って欲しいと願うばかりだ。 歴史学は予算的な意味でも追い詰められる学問だ。2019/04/22

Ryuji Saito

1
2017年92冊目 2017/09/14

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