内容説明
本書は、さまざまな時代に地域社会で生まれ育まれ、現在の我々の身近なところに存在する文化の基本を成している衣・食・住・医・暦について、地域の人々とともに考察したものである。
目次
第1部 衣・松阪木綿の研究(松阪木綿(法田染について;法田染・染型紙の文様別分類について)
縞帳の研究(松阪市中万町竹口家所蔵の「縞手本」について;松阪市立歴史民俗資料館所蔵の「御嶋本帳」について))
第2部 食文化史の研究(美し国伊勢―三重県における食文化史の一研究)
第3部 住居環境に関する研究(ヒストリー商業タウン松阪―生活者視点の都市デザイン;四日市の商店街が目指すべき情報化のスタイル;地域社会における図書館ネットワーク;大学図書館の役割と情報化時代―書誌学の復権を求めて)
第4部 医・暦―科学史研究の断章(陣僧の政治的中立性と救護活動;石神遺跡出土木簡暦の二、三の問題;高松塚古墳壁画・東壁男子像に見える)
著者等紹介
上野利三[ウエノトシゾウ]
昭和25年、奈良県天理市生。昭和48年、慶応義塾大学法学部卒業、同大学院法学研究科修士課程修了、昭和62年、東京大学史料編纂所に内地留学、法学博士、松阪大学教授
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