内容説明
主に『新古今集』『百人一首』の中で、あるいは難解歌とされ、あるいは解釈のなお定まらない点のあるもの、あるいは通説はあっても不満に思われるものについての私解を中心に、「歌枕」についても新たに考証を試みる。また、『新古今集』やその主宰者後鳥羽院について異なる視点から捉え直すなど、新知見にあふれる。
目次
1 中世和歌私注(新古今集;百人一首;歌枕;新古今集大概)
2 望憶抄(安田教授と新古今集;藤平さんを憶う;柔らかな心の学者;堀先生追慕;『語文』と小島先生;空穂先生と父;深草の半日)
著者等紹介
田中裕[タナカユタカ]
大正7年福岡県甘木市生。昭和17年京都帝国大学文学部卒業。39年大阪大学文学部教授。56年大阪大学名誉教授
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