内容説明
「怠け者」「嘘つき」のように、社会的規範に照らして人の行動パターンを評価する語のまとまりである「性向語彙」を対象化して、多角的な観点から分析し、民衆が継承してきた理想的人間像と日本社会の基底にある「ヨコ」性の秩序原理を解明することによって、永遠の課題とも言うべき「日本人とは何か」という問いに、一つの明快な答えを与える。
目次
第1章 方言性向語彙(対人評価語彙)の発見
第2章 方言性向語彙と「世間体」
第3章 方言性向語彙の構造と意味
第4章 方言性向語彙の展開
第5章 性向語彙の基本特性と「ヨコ」性の原理
第6章 地域文化としての方言性向語彙
第7章 方言性向語彙の変容
付章 「仕事の遅い人」を表す名詞語彙の生成と意味構造―岡山県浅口郡鴨方町方言の場合
著者等紹介
室山敏昭[ムロヤマトシアキ]
昭和11年鳥取県倉吉市生まれ。昭和39年広島大学大学院文学研究科博士課程を単位修得の上、退学。現在、比治山大学現代文化学部教授。広島大学名誉教授
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