内容説明
エスタード島、世界に存在するのはこの島だけ。あの名作RPGが、再び。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T.Y.
6
世界に唯一の島エスタード島から、少年達は旅立ち、平和な世界の裏の真相を知っていく…始まりからユバール編(キーファ離脱)まで。筋は原作に忠実だが同じダンジョンを二度攻略等は省いて圧縮、ゲームの要素や台詞を取り込みつつ、武器の種類による感覚の違いとか現実的なことも言及していて、良い塩梅。軽い会話もあるが全体に原作のシリアスな面が強く出ており、デス・アミーゴの間抜けなオチ等は削除。ただこっちでもマリベルからキーファへの恋愛感情ありか…アルスとマリベルのやりとりも含め、今日のライトノベルなら違っただろうな、と。2016/08/06
イツキ
5
再読。ドラゴンクエストのノベライズシリーズの魅力の一つはゲームでは喋らない主人公の会話や心情の描写だと思いますが、7でもそれは大きな魅力ですね。滅んだ未来から救うという前提のせいで必ず悲劇やその直前の状況に放り込まれる主人公の葛藤や決意、そして序盤で最大のイベントであるキーファとの別れ。ゲーム中でも涙を誘われるシーンが文章化されることでより胸に迫ります。やはり7がドラゴンクエストシリーズで一番好きな作品だと実感しました。2017/09/02
kunashi(苦梨ありく)
5
童心にかえってワクワクできる物語でした。読んでるとゲームまでもしたくなってくるのは不思議(笑)一見小柄で優しいアルスが段々激しい戦いになっていく冒険の中で成長していくお話。物心つく頃からの親友であるキーファと別れても、失われた世界を取り戻すため、困っている人たちを救うため旅をする姿がいいな。2014/09/24
栖甘
5
大好きなゲームなので、とても場面が想像しやすかった。 ゲーム本編では薄い印象の主人公だったけど、この小説中では好感のもてる少年に描かれている。 マリベルのツンデレっぷりに不覚にも萌えた。2010/01/22
神野
4
ウッドパルナ、エンゴウ、ダイアラック、フォーリッシュ、そしてユバール。DQ7の数々の世界を追体験させつつ、主人公が感じたであろう感情と葛藤がよく描かれている作品。 初めての魔法、マチルダとの別れ、フォーリッシュの壊滅と悲嘆などが実に豊かに表現されている。 「男にはな、いつか、自分の道を選ばなきゃいけない時が来る。そんな時、たとえどんなに大切なものであっても、その道と違うものには別れを告げなきゃいけないんだ」2017/02/27