内容説明
四十五年前、密室で死んでいた鋼鉄番長は自殺だったのか、他殺だったのか?歩とひよのは謎の美少女・牧野千景のために、「熱き番長の時代」を揺るがす密室を開くことに…。果たして「鋼鉄番長の密室」は開くのか!?そして開いた先にあるものは!?ガンガンNETにて大好評掲載中の「名探偵鳴海清隆~小日向くるみの挑戦~」から一編も同時収録。
著者等紹介
城平京[シロダイラキョウ]
6月15日生まれ、奈良県出身。第8回鮎川哲也賞最終候補作「名探偵に薔薇を」(創元推理文庫)にて長編ミステリデビュー。1999年8月より、少年ガンガンにて「スパイラル~推理の絆~」の連載を開始
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
47
最近あんまり聞かない番長の響き。しかも日本統一という壮大なスケールがイイ。2014/02/04
ひめありす@灯れ松明の火
42
年に1冊位引っ張り出しては読み返している小説スパイラル。10数年前に500円しないで買っているので、とってもコスパの良い本。途中からミームの話になってしまった本編とは異なって、小説版は初期の流れを維持する折り目正しい推理小説です。今回は自分の真実を選ぶ、という面白い設定。小説スパイラルでは真実が全ての正解じゃない事が多い。私のベストミステリ100に入る一冊ではありますが、気になる所が。p124.青酸カリの致死量について。幾ら何でも多すぎるだろうそれは!そんなに飲めないから!ホットケーキ焼けちゃうよそれで!2016/03/30
ひめありす@灯れ松明の火
21
バレエと番長と密室殺人という面白い取り合わせ。当時を知るものは誰もその場に居合わせず、歩が伝聞と演繹だけで真実を作りだすお話。小説スパイラルには色々なヒロインが登場するけれど、歩に一番近い存在だったのは千景なのかも。絶望と熱情と。緋芽子はある意味対局だし、操緒さんは幻を愛しているし、小日向お嬢さんは被害者の会の仲間だし。小日向お嬢さんの事件の方は最初タイトルに面食らい、タイトルがミスリードになったけれどずっと続いている『狂気と正気』のお話。これ以降、無駄に思える描写の存在意義を勘繰って読む様になりました。2010/02/07
U
19
番長の歴史に歩同様突っ込みが追いつかないwwwwwww なのになぜか解決に向かうにつれて切なくなっていく不思議。殺人ロボの方も同様で、ばかばかしすぎる導入からの胸が痛くなる結末。伊月さんの飄然としたキャラがすごい好きでした。あとこれはわりと読み始めからああ最終的にあいつがやるんだろうなこれはこういうことなんだろうなと思える作りになっていて、あとがき読んで「大丈夫ですよ! 通じますよ!」みたいな気持ちなる。千景さんは確かに可愛い。ウザ可愛い。2014/11/25
coco夏ko10角
18
時系列としてはブレチルが登場して最初のあれこれがあった後くらい。歩とひよののやり取りは面白いけど、ミステリはあまり好きじゃないタイプだった。2014/05/09