内容説明
「大人になったら竜王を倒すんだ!」それが少年の口癖だった。そして十五歳の誕生日―「よくぞ現れてくれた!勇者ロトの血をひく者よ!」ラルス十六世はアレフを見つめ、万感を込めて叫んだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
近藤
18
ドラクエノベルはいつも久美沙織版を読んでいるが、このたび高屋敷版の1にも手を出す。ゲームに出てこない地名やキャラを出すのは久美版も同じだが、こちらは久美版の比じゃないほどオリジナル要素が多い。正直ドラクエ作品を読んでる気分にはなれなかった。ファイアーエムブレムやロマンシングサガのほうが世界観が近い。文章力も、ふだん久美版を読んでいるせいか粗が目立つ。より低年齢層を意識するならこちらの方がとっつきやすいかもしれないが。2018/07/10
マッスンロール
5
小説のⅠ、Ⅱ、Ⅲ(ロトシリーズ)をまとめて購入。しっかりとしたRPG小説で、序盤のスライム、ドラキーあたりの弱小モンスターから強力モンスターまで登場して主人公の成長をしっかり書いてくれてます。挿絵もあるしゲームをやったことがない人も楽しめる。ネットでアレフガルドの地図をコラーコピーして側に置きながら読むと、よりイメージがわきます。2021/10/01
歩月るな
5
原著は89年発売のもの、文庫版を経てドラクエ7の発売時期にまとめて新書版として出たもの。あとがきには当時の世相を簡潔にまとめた文章が載っており時代を感じさせる。淡々とした文体で進むため小説としての出来はちと劣るのかもしれないが、それでも2000代初頭からドラクエ8発売頃までドラクエに親しんでいた当時の自分にとっては思い出深いシリーズである。CDシアター版も聞いてみたり、今年はちょっと改めてドラクエに親しみ直そうと思っている。と言うか当時はあと「デルトラ」も読んでいたりする。あれも蠱惑的な文庫版が気になる。2018/01/26
さくら
3
初版は1989年とのこと。時間もあることですし、懐かしさも手伝って思わず購入。あれから31年ですか。当時、1日1章ずつ噛み締めるように読んだ記憶があります。「2」「3」も買いました。発売日が待ち遠しかったなぁ。いま改めて読んでみるとなかなか目の粗い作品ではありましたが笑、活字だけの本を読むきっかけをくれた作品ですし、また意外とストーリーを覚えているもので、当時のことを振り返りながら読み終わりました。楽しかったです。2020/05/22
荒谷
3
スマホ版ドラクエ1をプレイし、懐かしくなって再読。発売された当時は夢中になって読んだなあ。今読むと、前半はいいけど後半が急ぎ足かつ文章も雑になっているのが残念。けど、楽しかった!2013/12/11