「わからないことは希望なのだ」―新たな文化を切り拓く15人との対話

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784757418394
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0036

内容説明

国境を越えた人の移動が活発な現代、誰もが安心して暮らせる社会は、どうすれば実現できるのだろうか。本書では、日本語教育の現場で長年、外国籍の人たちとかかわってきた春原憲一郎氏が、さまざまな分野の15人の実践家と対話する。強さを前提とした既存の価値観を否定し、これまで切り捨てられてきた弱さを弱いままに包括した新しい文化を切り拓くため、現場で考え抜き、闘っている人たちとの対談の中から見えてきたのは、「わからないという希望」にほかならない。

目次

第1章 地域の創造(生きるということについて考えてみてください(小菅正夫(旭山動物園名誉園長))
一釜、一釜、めしの味が違って当たり前なんです(村嶋孟(銀しゃり屋げこ亭店主)) ほか)
第2章 地球とのつながり―破壊から饗食へ(ジャズでは、起きたことは全部肯定します(山下洋輔(ジャズピアニスト))
じいちゃん、ばあちゃんが楽しめるシェイクスピアを!(下館和巳(演出家)) ほか)
第3章 社会的国際的ネグレクトとの闘い(いま自分でできることをやるだけだ(ルダシングワ真美(義肢装具士))
「お手上げ!」から再生が始まる(杉山春(フリーランスライター)) ほか)
第4章 差別・貧困との闘い(無条件の生の肯定が生きやすい社会につながる(雨宮処凛(作家・活動家))
戸籍のないわたしは「付録」なんです(J・F・モリス(歴史学者)) ほか)
第5章 ケアと医療、死と命(変えるためには事件を起こす!(日野原重明(聖路加国際病院理事長・名誉院長))
ケアというのは、人間として人間の世話をすることです(色平哲郎(佐久総合病院地域医療部医師・京都大学医学研究科非常勤講師)) ほか)

著者等紹介

春原憲一郎[ハルハラケンイチロウ]
1954年、東京生まれ。上智大学中退後、長野県野辺山で野菜作りをしたり、ケニアでアフリカ事情を学んだりした経験をもつ。1980年から(財)海外技術者研修協会で技術研修生への日本語教育に従事し、現在、理事兼AOTS日本語教育センター長。日本語教師や日本語ボランティアの研修などでも幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。