愛国のパラドックス―「右か左か」の時代は終わった

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  • サイズ B40判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784757223547
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

イデオロギーの正体見たり...
誤解が続く限り、「戦後」は終わらない!
景気回復、構造改革、憲法九条、集団的自衛権、TPP...
果たして安倍政権は、日本を再生できるのか?

イデオロギーの正体見たり...
誤解が続く限り、「戦後」は終わらない!
景気回復、構造改革、憲法九条、集団的自衛権、TPP...
果たして安倍政権は、日本を再生できるのか?

あなたの政治的立場がわかる「イデオロギー診断テスト」付き

はじめに 私たちの「三度目の正直」

〈パラドックス式〉イデオロギー診断テスト

序論 愛国のパラドックス
 I 保守主義の特徴を探る
   保守が政治思想になるまで
   保守主義の本質的特徴
   ユーモアか、独善か
   多角的な視点の必要性
 II 日本の保守派は左翼的である
   論点のまとめ
   保守派にひそむ進歩主義
   左翼の振り見て、わが振り直せ
 III 左翼が「保守」を名乗った経緯
   戦前は保守的な時代ではなかった!
   戦後保守の正体は何か
   錦の御旗とその代償
   左翼化が完成するとき
 ?W 「愛国の通念」を疑え
   噴出するパラドックス
   迫りくる保守派没落の日
   日本を真に保守するために

Q1 保守派は本当に「保守的」か?
  あきらめこそ勝利の秘訣
   保守は「理想の国」を目指さない
   エゴにひそむ挫折願望
  あんた、保守の何なのさ?
   「近代における保守」の不可能性
   戦後における妥協点とは

Q2 戦後はどこまで否定されるべきか?
  時には当たり前の話を
   現状維持は自然な感情
   慎重さはなぜ必要なのか
   戦後以外に出発点はない
   全否定は左翼的発想である
  メディアとわれわれの主体性
   「社会の木鐸」は理想論だ
   日本人の主体性こそが問題だ
   安易な悪玉論を排す

Q3 政治に国を変える力はあるか?
  「普通の人」は日本を変え得るか?
   「普通の人」の特徴
   理屈を超えた正しさを
   非凡な国の条件
  時には具体的な話を
   無内容な自民党のスローガン
   安倍内閣の「不都合な真実」
   最も具体的なものは何か

Q4 保守派の問題意識は信頼できるか?
  首相の顔にパイを投げよう!
   結論を急ぎ過ぎてはダメ
   肝心なのは国民の意志
   「スーパースター扱い」を排す
  「日本をどうするんだ!?」とは、どういう意味だ!?
   論ずるに足る主語を求めて
   「疑似当事者意識」の厄介さ
   日本が無ければ皆、日本

Q5 そもそも戦後とは何なのか?
  戦後レジームは二つあった!
   落とし穴はどこにあるか
   米中連合も戦後レジームだ
   日本が直面する「三すくみ」状態
  保守こそ本当の反日になれ
   「本当でない反日」とは何か
   改めて反日を定義する
   戦後日本のセコい真実

Q6 米・中・韓との関係はどうすべきか?
  時にはホンネの話を
   侵略は本当に「悪」か
   下手な侵略、上手な侵略
   国家間の現実を直視せよ
  韓国の反日を封じ込める道はある
   心温まる朴大統領発言
   反日を封じ込められない理由
   まずは歴史に筋を通せ
  日米協調はなぜ絶対視されるのか
   甘くない時代の方便
   安保改定の持つ意味
   方便、純愛に化ける!
   アメリカの覇権と「八紘一宇」
   親米も反米も絶対ではない

Q7 そして日本はどこに行くのか?
  時には厄介な話を
   「内なる日本」の構造を探る
   ツギハギか、バラバラか
   「理想の日本」は沈黙している
  鬼が笑う! ゴジラも笑う! ノストラダムスまで笑う!
   インテリの予想は信じられるか
   ノストラダムスの歴史観に学ぶ
   未来に明るく歩み出すために

〈パラドックス式〉イデオロギー診断テスト 診断結果

おわりに

【著者紹介】
佐藤健志(さとう けんじ)
1966年東京生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動で知られる。ラジオDJ、漫画原作、作詞も手がける。著書に『僕たちは戦後史を知らない』(祥伝社)、『夢見られた近代』(NTT出版)、『バラバラ殺人の文明論』(PHP研究所)、『本格保守宣言』(新潮新書)、『震災ゴジラ!』(VNC)、『国家のツジツマ』(共著、同)、小説『チングー・韓国の友人』(新潮社)など。訳書に『新訳 フランス革命の省察』(エドマンド・バーク、PHP研究所)、『コモン・センス完全版』(トマス・ペイン、同)がある。
公式サイト「DANCING WRITER」 http://kenjisato1966.com/

内容説明

いったい何がおかしいのか?政治に対するモヤモヤを雲散霧消!景気回復、構造改革、憲法九条、集団的自衛権、TPP…安倍政権は日本を再生できるのか?イデオロギーの正体見たり…あなたはどっち?イデオロギー診断テスト付き。

目次

序論 愛国のパラドックス
Q1 保守派は本当に「保守的」か?
Q2 戦後はどこまで否定されるべきか?
Q3 政治に国を変える力はあるか?
Q4 保守派の問題意識は信頼できるか?
Q5 そもそも戦後とは何なのか?
Q6 米・中・韓との関係はどうすべきか?
Q7 そして日本はどこに行くのか?

著者等紹介

佐藤健志[サトウケンジ]
1966年東京生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動で知られる。ラジオDJ、漫画原作、作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

21
2013年頃の内容で、安倍政権になってから半年として評価はまだできないとしながらも、TPP参加表明等の政策を打ち出しているのを見て、戦後レジームの脱却は怪しいと見据えている。保守と左派の一致するところと違うところ、どちらかの論理を突き詰めるといつの間にか立場が逆転してしまうというパラドックス状態を丁寧により分けて説明していて大変勉強になった。2017/03/19

ほじゅどー

9
1.今、日本に必要なのは何? A規制緩和構造改革、B暴走する政府への歯止め、C体制解体(A戦後保守、Bリベラル、C1970年以前は左翼今なら保守)2.アメリカという国は?A価値観を共有する同盟国、B横暴な大国、C日本の真の支配者(A戦後保守、Bリベラル左翼、C愛国的保守)3.日本という国は?A最近低迷しているが良い国、B優れた歴史、伝統、皇室があり世界一、C日本国憲法(九条)があり世界一(A戦後保守、B愛国的保守、Cリベラル)4.敗戦と同時に親米的になった理由は? A連合国の方が正義だった、B占領したGH2016/08/01

ネコ虎

8
中途半端な書き方で面白くなかった。2019/07/31

カインズ

5
【いわゆる「保守」に冷や水を】保守本来のあり方とは良いか否かに関わらず急激な変化を警戒し、人間の理性に疑いを持つものであるとした上で、いわゆる「保守」と言われる人々が自己に都合の良い変化であれば急激であることを良しとしたり、自己の理性を過信したりしている点を指摘し、彼らを「ナショナリズム左翼」とする。このように保守本来の意味とは正反対の態度をとるものが「保守」と名乗っているのだから、パラドックスに陥るのもむべなるかなという心境である。2015/02/02

ドクターK(仮)

3
いくら愛国や伝統の保持を語ったところで、理性によって世の中を良くすることができる(この場合は戦後レジームからの脱却を指す)と考える保守派は、根本のところで左翼的である。このような議論をはじめ、本書ではいわゆる親米保守、戦後保守だけでなく、それを批判する立場の保守派に対しても手厳しい。善悪二元論や単純論ではない、深い思索と多角的な視点を持たない限り、本当の意味での保守派たることはできない。自分こそが真の保守であると自負したいなら、こうした高度な要求に応えなければならないということだろう。2015/02/14

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