内容説明
日本人が先祖代々受け継いできた伝統食は世界に誇る超スローフード。季節の恵を慈しみ、丹念な手仕事で旨味を封じ込め、カラダにも自然にもやさしく、しかも正しい。風土が育んだ食文化を訪ね、味わいつくす、極上の食エッセイ。
目次
柚べし
古酒(泡盛)
椿油
高菜古漬
花漬
イラブー
堅豆腐
胡麻だし
かんころ餅
ハタハタ飯ずし
笹巻
天竜茶
青のり
にがりと塩
煎り落花生
えごねり
薬用人参
南蛮焼き
酒盗
豆腐の味噌漬
わらび粉
かき餅
半田素麺
木灰蒟蒻
べかんべ
守口漬
巻柿
いかなごの釘煮
鬼胡桃
じゅんさい
著者等紹介
陸田幸枝[ムツダユキエ]
食文化ジャーナリスト:1948年に愛知県で生まれる。日本民俗学会会員。日本伝統食品研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バニラ風味
15
地域で、その伝統を受け継ぎ、長い間、食べ続けられてきた、美味しいもの。柚べし、花漬け(桜)、薬用人参、わらび粉など。私が特に感動したのは、椿油と、べかんべと呼ばれる、菱の実。名前を知っている伝統を、実際にこういう方が、こんな風に作っているんだ、とわかると、とても有難く大切に思えます。それと同時に、これからも作り続けていって欲しいと思います。サライに連載されたもので、テーマごとの文章は長くはないので、かえってもっと知りたいと思わせます。また、添えられた写真の素晴らしいこと!多くの人に読んでもらいたい本。2018/10/06
yuzuriha satoshi
1
細々と受け継がれていく伝統食 訪れたことのある土地の逸品も紹介されている 一品一品インターネットで現存していることを確認して胸をなで下ろす たくさん購入して応援したいけどそんな財力はないのだよ 別の著作も全部目を通してみたい2012/11/15