内容説明
本書は、チェチェンに生まれ育ち、戦火の中で自らの命を危険にさらして、すべての傷ついた人々を治療し続けた医師の自伝である。世界で最も過酷な戦乱の中にあるチェチェンで、人間の尊厳のために命を賭けた著者の勇気(その功績に、米人権擁護団体H.R.W.は、「ヒューマンライツ・ウォッチ賞」を授与)は、読む者の魂を揺さぶらずにはおかない。
目次
第1部 平和な時代(ダダとナナのこと;父祖たちの記憶;医師への道;帰郷、そして結婚;開戦前夜)
第2部 第一次チェチェン戦争(破壊された病院;天国と地獄;若いロシア兵たち;救うべきか、見捨てるべきか;アルハン・カラの危機;グロズヌイ脱出)
第3部 束の間の平和(瓦礫の中の復興;魂の衰退;メッカ巡礼;人心の荒廃)
第4部 第二次チェチェン戦争(戦争の再燃;悪化の一途;つきまとう死の影;地獄の中へ)
第5部 米国への亡命(チェチェン脱出;厳しい選択;悲しみのとき;モスクワ劇場占拠事件)
著者等紹介
バイエフ,ハッサン[バイエフ,ハッサン][Baiev,Khassan]
1963年チェチェン共和国生まれ。1977年ソ連邦ジュニア柔道大会で優勝し、以後多くの柔道大会にて金メダルを獲得。1985年クラスノヤルスク医科大学卒業。1988年チェチェンに帰国し、首都グロズヌイにて形成外科医として医務につく。1994年ロシア‐チェチェン戦争の勃発とともに、野戦外科医として活躍。敵味方を区別しない医療活動のために、ロシア連邦軍とチェチェン過激派の双方から命を狙われる。2000年米国へ亡命、同年11月米国NGO“ヒューマンライツ・ウオッチ”から「2000年人権監視者」の栄誉を受ける
天野隆司[アマノタカシ]
1938年東京生まれ。1972年慶応義塾大学法学部法律学科卒業、1979年東京都立大学人文学部仏文学専攻卒業
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