徳間文庫<br> 一橋桐子(76)の犯罪日記

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徳間文庫
一橋桐子(76)の犯罪日記

  • 原田 ひ香【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198947699
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ベストセラー「三千円の使いかた」で
話題の著者が贈る「終活応援」小説!

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【著者からのコメント】
テレビや雑誌で、
凄惨な事件や驚愕の出来事などを
見るのが苦手です。
しばらく、そのことばかり考えて
何も手につかなくなったり、
眠れなくなったりします。
そんな時は事件の当事者の、
いったいどこに分岐点があったのか、
どこでどうすれば事件に
巻き込まれなかったのか
答えが出るまで考えてしまいます。
残念ながら、
答えが見つからないことも
しばしばです。
桐子さんは小さな幸せから
放り出されました。
彼女が事件に巻き込まれないように
一緒に
考えてはくださいませんでしょうか。
共に、はらはらしてくださったら幸いです。

【担当からのコメント】
私も桐子さんと同じ、
「人に迷惑をかけないで
生きていきたい」と思っていました。
でもこの本を読んで、
「迷惑をかけて生きていても
いいのかもしれない」
と考えが変わりました。
人に迷惑をかけてこそ、生きている証なのだと!
人とのつながりが疎遠になっている
今この時代
だからこそ、読んでもらいたい作品です!

=====
人に迷惑かけない老後を
送るためには、
どう生きればいい?

老親の面倒を見てきてた桐子は、
気づけばたったひとり、
76歳になっていた。

両親をおくり、
わずかな年金と清掃のパートで
細々と暮らしているが、貯金はない。
同居していた親友のトモは病気で
先に逝ってしまった。
唯一の家族であり親友だったのに……。
このままだと
孤独死して人に迷惑をかけてしまう。

絶望を抱えながら過ごしていたある日、
テレビで驚きの映像が目に入る。
収容された高齢受刑者が、
刑務所で介護されている姿を。

これだ! 光明を見出した桐子は、
「長く刑務所に入っていられる犯罪」
を模索し始める。

第一章 万引
第二章 偽札
第三章 闇金
第四章 詐欺
第五章 誘拐
最終章 殺人
解説  永江朗

内容説明

老親の面倒を見てきた桐子は、気づけば結婚もせず、76歳になっていた。両親をおくり、年金と清掃のパートで細々と暮らしているが貯金はない。このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。絶望していたある日、テレビを見ていたら、高齢受刑者が刑務所で介護されている姿が目に飛び込んできた。これだ!光明を見出した桐子は「長く刑務所に入っていられる犯罪」を模索し始める。

著者等紹介

原田ひ香[ハラダヒカ]
1970年神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス2号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。07年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

574
ひ香さんらしい、世相を絡め問題を提起しながらも、読みやすい内容。何やらきな臭いタイトルだが、身寄りも貯金もない(果てはパート先にも切られて収入も閉ざされ)76歳の桐子さん。刑務所に入れば諸々の問題は解決するはず…と他人様に迷惑のかからない(これが案外難しい)犯罪を考えるが…。腑に落ちない部分も多いし、何より落とし所がデキスギではあるが、安定した収入さえない若者も増えている今、これからはこういう事情はさらに増えていくのでは。考えさせられることが多い作品だった。2023/02/08

ノンケ女医長

148
「結局のところ、あんたはどちらを望んでいるんですか。仕事か刑務所か」と問われ、絞り出すように答える76歳の桐子さん。「ちょっと疲れてしまって」の言葉は、とても重たい。ずっと、将来を案じながら働きづめ。頼れる家族も、もういない。すべきことを誰かに決めてもらって安心したい、という素直な気持ちに、共感する人はたくさんいるのかも。桐子さんの純朴なお人柄に、慕う人が続々と現れる展開が心地良かった。健康への不安にあまり触れられておらず、高齢者の現実的な苦境に若干の淡さが感じられる点は、残念。2023/08/10

読書のーと

130
老後の不安を解消するべく、刑務所に入ることを望んでいる、一橋桐子76歳の物語。 人生100年時代と言われているが、桐子のように一人暮らしで貯金もなく、パート勤務、頼れる身内も居ない…となると、長生きするのも良いことばかりではないのかもしれないと、つい考えてしまう。 その結論が、刑務所に入るという思考になってしまったのは、あまりにも極論的過ぎるとは思うが…💦 「遠くの身内より近くの他人」という言葉があるように、桐子に手を差し伸べてくれたのも、最後は他人であるはずの人達。 人との繋がりは、何歳になっても大切✨2023/09/04

*すずらん*

119
刑務所に入りたいからと再犯を犯す高齢者の問題は、ニュースで見かけたことがある。社会で暮らすことよりも刑事施設で暮らすことを選択する背景には、どんな理由が横たわっているのか?単身の高齢者に降り掛かる様々な問題が本書には挙げられていたが、やはり「孤立」これが一番厄介なもの。特に歳を取ってからの孤独といった感情は、全ての物事に対しての気力を奪ってしまう。幸いにも主人公は小さな事柄から繋がった人達に助けられながら、何とか生活を続けていく。明るくなくても良い。明日が来ることに絶望しない毎日を送ってもらいたいと思った2024/02/20

ma-bo

118
観てはいませんが、ドラマにもなっていましたね。一緒に暮らしていた親友がなくなり、一人になった桐子さん(76歳)。身寄りもない、貯金もない。犯罪を犯して刑務所に入れば楽にくらせるだろうと思って、色々と考えたり行動したりするが‥‥。桐子さんの人柄に惹かれ手をさしのべてくれる人たち。随所に笑えるような明るいタッチで描かれているけど、現在の高齢者が直面する問題が示唆されていました。2023/03/03

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