内容説明
本書は脳力を高めるための具体的なノウハウを提供する、いわば脳の取り扱い説明書である。著者の主張は、感性、本能、推理、身体運動など「利用できるものを全て利用して脳を最大限に覚醒させ、潜在能力を引き出し高めよ」ということだ。これが科学的根拠に基づいて語られているのだから、説得力は並大抵ではない。ただし、最も重要なことはこうした訓練を「継続する努力」である。そのためには本書を時折読み返してみたら良いだろう。そのたびに刺激を受けることは間違いない。
目次
脳の働き方を知る―「思考」は、どのように「行動」へと変換されるのか?
思考のメカニズムを知る―脳は無限の接続の可能性を秘めたネットワーク
記憶をモンタージュする―時間的な制約の影響を受けずに脳を動かす
脳をできるだけ使う―どんなに年をとっても脳は柔軟に成長する
運動プログラムの使い方を知る―経験や情報を脳が処理するための時間を作る
記憶力を高めるトレーニング(「学習‐記憶‐知能」の相関関係を活用する;チャンキングで具体的なイメージと関連づける;感情の記憶を呼び覚まし脳の能力を引き出す)
脳の特異化された役割を知る―左右の大脳半球を刺激してストレスを解消する
連想力を高める―ニューロンのネットワークを広げて「知る」努力をする
脳全体を刺激する―同じことの繰り返しは脳の能力を低下させる
脳を自発的に動かす―思考を前向きな感情や考えに結びつける〔ほか〕
著者等紹介
レスタック,リチャード[レスタック,リチャード][Restak,Richard M.]
ジョージ・ワシントン大学薬学健康科学研究所臨床神経科学部教授/神経科・神経精神病科医。1942年ワシントン州デラウェア生まれ。ジョージ・ワシントン大学医学部にて医学博士号を取得。またナショナル・ジオグラフィック誌のコンサルタントや、ラジオ番組のコメンテーターも務め、精神の健康や脳の研究に関する話題について幅広く解説している。妻、3人の娘とともにワシントンD.Cに暮らす
青木哉恵[アオキカナエ]
翻訳家。1965年東京生まれ。日本獣医畜産大学獣医畜産学部卒業。英国系製薬会社に勤務した後、FMC(現、株式会社アメリア・ネットワーク)に登録、翻訳を始める
池谷裕二[イケガヤユウジ]
東京大学薬学部助手。1970年静岡県藤枝市生まれ。91年に東京大学教養学部理科1類から薬学部に進学。以来、記憶と海馬神経の可塑性について基礎科学的な研究を始め、95年からは日本学術振興会特別研究員となる。98年同大学大学院薬学系研究科で薬学博士号を取得し、同研究科に助手として勤務。02年からはコロンビア大学生物科学部門の博士研究員に採用され、現在は特殊イメージング技術を用いて大脳皮質の微小神経回路の機能特性を解明するプロジェクトに従事する。アメリカ神経科学会、日本神経科学会、日本薬学会の学術会員
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感想・レビュー
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