ハルヒin USA―日本アニメ国際化の研究

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ハルヒin USA―日本アニメ国際化の研究

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784757142473
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0095

内容説明

インターネットは「Cool Japan」を加速し得るのか?『鉄腕アトム』以来、多数のアニメが翻訳・輸出され、熱心なファンは海外にも多く存在する。そして、2007年。ある1つのアニメが動画サイトを通じて世界を席巻した。そのキャラクターが歌い踊る動画は、世界中で視聴され、消費された…。インターネットを通じて様々な情報が伝わる現在、作品は国際市場においてこれまでとは違う扱われ方、消費を余儀なくされている。アメリカにおける2年に渡るフィールドワークに基づき、アニメにおける国際性の実態を実証的に検証するエスノグラフィ。

目次

第1章 イントロダクション(本書の議論の概要;理論的背景と含意―概観 ほか)
第2章 世界観・キャラクター・設定について(概観;文化のグローバルデータベースから文化要素を取り込むということ ほか)
第3章 「ハルヒ」の換コード化(概観;理論的背景 ほか)
第4章 「ハルヒ」国際化の際のインフラとしてのインターネット(概観;インフラとしてのインターネット―「ハルヒ」関連商品を補完する機能 ほか)
第5章 結論

著者等紹介

三原龍太郎[ミハラリョウタロウ]
1978年生まれ。経済産業省勤務。2003年東京大学教養学部卒、同年経済産業省入省。通商政策局通商機構部(WTO通商交渉担当)、特許庁制度改正審議室(知的財産権法改正担当)をへて、コーネル大学大学院へ留学。2009年8月同大学院修了(文化人類学修士)(この間、2008‐2009年マサチューセッツ工科大学比較メディア研究科客員研究員)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メロン泥棒

2
これはすごい力作。『涼宮ハルヒの憂鬱』がどうやって北米へ輸入されたかを詳細に調査している。例えばパロディネタ1つ1つに対し、北米版公式ではどれが説明され、ファンサイトではどうかについてもまとめてある。また、北米からハルヒを観る事により、どこまでが「日本」かという文化人類学的考察にも繋がり興味深い。本作は2009年1月までの事象に基づいているが、既に状況は変わりつつあり、日本アニメの国際化が途上であることを伺わせる。2010/07/31

富士さん

0
文化的要素を一つ一つ書き出し、それがのどのように翻訳されているのかを見て、日本のアニメの内容がどの程度アメリカに輸出されるのかを知ろうという方法にしびれました。これは国を超える時ほど明瞭でなくとも、メディアを超える時にも使えるではないかと思います。ただ、本書は翻訳によって「縮減」した部分だけを紹介されていますが、翻訳によって「拡張」した部分はないのでしょうか。ふつう魅力的なコンテンツは熱狂的な“誤解”を生んで別の価値を創発させていくように思うのですが、そのような力というのは果たしてあったのでしょうか。2016/08/13

Ryosuke Tanaka

0
知財経営論関係で。『涼宮ハルヒの憂鬱』を題材にした北米日本アニメ史上の考察。文化要素の移植不可能性みたいな話に目新しさはなかったが、違法コンテンツへの北米子会社の対応を始めとする構造的な話は面白かった。ただ、公式オンライン配信以前の時代の話なのであくまで過渡期の一時的な現象に過ぎない感じ。著者は学部の先輩?らしい。2013/11/20

yyhhyy

0
手間暇かけて取材してる割には着眼も考察も、、、役人と学生しかしたことがない方なのでそこは仕方ないこと2011/02/12

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