アカデミック・キャピタリズムを超えて―アメリカの大学と科学研究の現在

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  • サイズ A5判/ページ数 331,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757142466
  • NDC分類 377.253
  • Cコード C0037

内容説明

大学はどこへ行くのか?公共性と市場化が両立する“場”は存在するのか。変容する科学研究と企業化する大学の現在を考える。

目次

第1部 プライベート・サイエンスと大学(知識のパトロネッジと大学;揺らぐアカデミア;生命は誰のものか?―遺伝子情報の所有権問題)
第2部 アメリカの大学の歴史とパトロネッジ(アメリカの科学研究の特殊性;基礎科学/応用科学という神話;公共財としての知識と技術;変容するパトロネッジ)
第3部 知識は誰のものか(アカデミア・プロフェッション・マーケット;知識論と科学の経済学;大学はどこへ行くのか―結びにかえて)

著者等紹介

上山隆大[ウエヤマタカヒロ]
1958年大阪生まれ。上智大学経済学部教授。大阪大学大学院経済学研究科博士課程修了。スタンフォード大学大学院歴史学部博士課程修了(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

2
14-4 赤14-2 米国礼賛…パトロネッジ⇒その変容 アカデミア・プロフェッション…そして、大学は何処へ…米技術者曰く・「僕らアメリカ人の体には、テクノロジーへの関心が埋め込まれている感じがする!」(embedded in the body) 一方日本人にとって☆技術とは、日常生活を便利にするためのもの…米国人は技術に対して根源的な信頼感を持つ。。M・マクルーハン曰く「目や、耳や、体の感覚を外部に延長してくれる存在であり、身体と外界を結ぶメディアである!」結構独善、客観性欠如!  ( ̄ー☆ 2010/10/11

こらった

0
こりゃすごい。専門家の本気ですね。産学連携の意義を指摘しつつ、巧みに拝金主義、新自由主義の陥穽から逃れている。2017/06/03

Ucchy

0
アメリカの大学の研究開発・産学連携の現状とそれに至る歴史。キーワードは「パトロネッジ」。前半(現状及び歴史の記述)は著者の実地調査に基づいた話が多く、アメリカの大学の状況が伝わってきて読み応えがある。後半の科学哲学、知識論は他の論者に依拠した部分が理解がかなり多く前提知識のない人間には理解困難。独自の歴史的・社会的背景の上に成立したアメリカの大学の在り方を日本に応用するのは困難であり、日本に対する示唆は限定的という印象。2015/07/22

saku_taka

0
アメリカの科学研究と大学との関係が、実証的な調査やデータをもとに解説されている。市場や企業との関係がわかり、興味深かった。基礎研究という言葉がいかにして生まれたのか、というあたりも面白かった。2012/05/20

muko1610

0
★★★★2011/02/21

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