内容説明
16歳女子高校生と、一本背筋の通った74歳の画家の相慕う魂を、夏の終わりの澄みきった空の下に描き、深い感動を呼ぶ!たぐい稀れなる恋愛小説、澄明な悲哀!道新文学賞受賞作家・桃谷方子の異様な秀作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
27
北海道新聞文学賞受賞作家でどさんこ作家さんでもある桃谷さんのちょっと人間の奥の隠された思いが込められた作品に魅せられています。74歳と16歳、年の差58歳の二人の関係。男はいくつまで男としての性を固持できるのか。孫娘のような女を見つめる時の視線は厭らしさよりも切なさが勝ってしまう。交尾の後オスを食べてしまうのは、オスがあっちこっちでしゃべらないように食べちゃう・・・って言うセリフには心が痺れた。男って言う生き物よりも古ぼけた人間とピチピチ何でも吸収して滑らかに飲み込む女子高生。どちらも生々しくていい。2011/04/29
団塊シニア
18
下心みえみえの芸術家の老人と女子校生の恋愛小説、ストーリー、会話、違和感の覚える展開で、すっきりしない読後感であった。2018/10/20
Ranko Taguchi
0
972005/10/24
竜
0
74歳のじいさん画家と16歳女子高生の設定に最初はひどく違和感があったけど、最後のほうはホロリとした。 2013/01/15
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- 和書
- 凱旋