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ヤシガラ椀の外へ

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  • サイズ B6判/ページ数 300,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757142138
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0020

内容説明

学問で重要なのは、大学の制度や母国といった「ヤシガラ椀」の外に出ることだ―『想像の共同体』の著者が、学問とは何か、研究では何が大切かを、自らの地域研究、比較研究の軌跡と学問的制度の変遷を振り返りつつ、日本の若い読者に向けて綴る。

目次

第1章 人生の幸運―幼少期からケンブリッジ大学まで
第2章 個人的体験としての地域研究―東南アジア研究を中心に
第3章 フィールドワークの経験から―インドネシア・シャム・フィリピン
第4章 比較の枠組み
第5章 ディシプリンと学際的研究をめぐって
第6章 新たな始まり

著者等紹介

アンダーソン,ベネディクト[アンダーソン,ベネディクト][Anderson,Benedict]
1936年中国昆明生まれ。ケンブリッジ大学卒業。1967年コーネル大学よりPh.D.(政治学)。コーネル大学政府学部(政治学部)教授、同大学エアオンL.ビネンコルブ国際研究教授を経て、同名誉教授。専門分野は政治学、東南アジア研究

加藤剛[カトウツヨシ]
1943年東京生まれ。一橋大学社会学部卒業。1977年コーネル大学よりPh.D.(社会学)。京都大学東南アジア研究センター(現東南アジア研究所)教授、同大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授を経て、龍谷大学社会学部教授、京都大学名誉教授。専門分野は比較社会学、東南アジア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うーひー

1
『想像の共同体』のナショナリズム研究における位置づけを学ぶ事はあっても、アンダーソンが執筆当時、既存研究に対しどのような感情や問題意識を抱いていたかを知る機会はなく新鮮だった。また、執筆に際してアンダーソンが影響を受けた人物や本(ネアン『ブリテンの解体』やペリー・アンダーソン『絶対主義国家の諸系譜』)について、東大やSheffieldの講義で全く関係なく勉強していた本が登場したので、予想外に点と点が結びつく爽快な読書体験だった。フィールドに関する記述も、美しい情景描写とウィットが印象的。繰り返し読みたい。2019/09/29

まつゆう

1
『想像の共同体』でお馴染みベネディクト・アンダーソンの幼年期や研究人生を綴った自伝的エッセイ。文体から学問のディシプリンに関する話まで、大学院ぐらいまで進んだ学生なら思わず頷ける内容ばかりではないだろうか。2016/07/02

hosakanorihisa

0
これからドキュメンタリーを撮りたいな、と思うにいたり、参考にしているのが社会学の世界。そこの現場を知ろうと思い、このエッセイを手に取った。太平洋戦争後の冷戦下に「東南アジア」という地域が設定され、そのニーズの元にアメリカから東南アジア研究はスタートするという、その戦後史と社会学の政治性を興味ふかく読む。2015/10/29

ドリアン・グレイ

0
想像の共同体で有名なベネディクト・アンダーソンの自伝。戦前のイキリスでの教育や戦後のアメリカでの東南アジア研究の勃興の背景などが興味深い。2015/09/18

Takao Terui

0
あれだけ卓越した成果を残す学者がどんな生涯を送ったのか、様々な情報が盛り込まれている。 幼少期-青年期など、アンダーソンの研究を用いる時には、(当たり前だけど)言及されない領域については、特に興味深かった。 だが、「何故あれだけ卓越した成果を残すことが出来たのか」という問いについては、明確な答えが得られなかった。 天才が天才たる所以ってのは、語れないものなのかもなあ、と思ったり。2014/04/30

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