内容説明
日本人は訴訟嫌い?日本の裁判官は消極的?日本の司法は政治的?アメリカ人の東大教授が誤解だらけの日本人論を脱神話化。
目次
1 「常識」再考(ずれた常識;訴訟行動と訴訟意識;制度と文化の再検討―具体例を中心に;契約行動と契約意識)
2 裁判所による政策形成(制度的要因・政治的環境・裁判哲学;日本の裁判所による規範の生成と政策形成;裁判所による政策形成に関する考察)
著者等紹介
フット,ダニエル・H.[フット,ダニエルH.][Foote,Daniel H.]
東京大学大学院法学政治学研究科教授。ハーバード・ロー・スクールを卒業後、連邦地方裁判所ロー・クラーク、連邦最高裁判所ロー・クラーク、日産自動車法規部、オメルベニー&マイヤーズ法律事務所(弁護士)、ワシントン大学ロー・スクール冠教授を経て現職
溜箭将之[タマルヤマサユキ]
立教大学法学部専任講師。専門は英米法、裁判制度。東京大学法学部助手、ニューヨーク大学ロー・スクール修士(LL.M.)、ウィスコンシン大学ロー・スクール客員研究員を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いせやん
1
前半は川島以来の「日本の法意識」(日本における法のありかたの特徴)についての再検討、後半は日本の司法が行う政策形成について。司法政治学的な内容を期待して読んだので後半を楽しんだ。特に、裁判所一体としての政策形成に関わる部分は、政治学の事例研究としても面白いので、特にオススメ。2015/08/15
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0
簡単な本ではないけれど、着眼点がおもしろかった。なるほどなるほどとなる。中の情報が少し古いけれど、それでも論点はいまだに新しく感じる。頭が全然回らない中で、何度も同じ所を読んで、くらくらしてやめてしまいそうになったけれど、自分ではよく読んだなと思うf^_^;2017/08/14