出版社内容情報
美徳をキーワードに、企業がしたたかな強さを獲得するための道を探る。
内容説明
生きるための経営における賢慮の知とは?「美しく」なるほど、「したたか」に。人間中心のイノベーションこそが企業の卓越性を生みだす。いま、求められるリーダー像とは何か。知識時代の経営の本質。
目次
第1章 新たな卓越性と美徳
第2章 共通善の経営
第3章 実践知としての賢慮
第4章 「賢慮」型リーダーシップ
第5章 感情的資質について
第6章 賢慮の育成
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
経営学の哲学的な観点から書いたような感じで、、ちょうど同じころに「経営の美学」という著書もものにされています。暗黙知や実践知という考え方をこの頃から明確にされてきているのでしょう。理想論とは思いますが、このような考え方を今世間をにぎわしている企業の経営者に少し読んでもらった方がいいのではないかと思います。2016/05/13
しんしん
4
「美徳は卓越性になる」というのは素晴らしい着眼点だった。 美徳と力量の両立を求めていこう。2016/05/19
メルセ・ひすい
2
9. 14 ★5 「美徳とは」「共通善」を志向する卓越性の追求! ・福原信三◎厳密な趣味・・解釈 すなわち、自己を豊富にし、強大にし、高貴にするために、外部世界から力を吸収する働きを意味するものでなければならない!◎アリストテレスの知の分類 P.70 ものごと、行動は上からでなく、下から見なくてはならない。★経営者はアーティストでなければならない。本質的な価値を追求し、未来を創り、かつ実践する知的力量をもった経営を「美徳の経営」という概念でとらえ、企業の今後の経営にとって不可欠であることを提示する。2007/07/30
kou4731
1
倫理と論理は切り離せないということが分かれば、経営が徳知主義的であるべきという話は説得性をもつ。その辺が理解できないと、ただのきれいごと言っているようにみえるかもしれない。2011/01/18
夢仙人
1
内容が混乱気味。日本的経営の良さを改めて推奨しているが、哲学的話題も多く読みにくい。野中郁次郎氏の著作は大体読んでいるが今回は残念でした。2010/01/14