現れる存在―脳と身体と世界の再統合

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  • サイズ B6判/ページ数 442p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757102675
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0040

出版社内容情報

ロボット、脳科学、赤ちゃん学、人工生命等の豊富な事例を交えて提起する心への斬新なアプローチ。心の哲学の現代の古典、遂に刊行。

心は、脳の中にだけあるものではない。心は、脳と身体と世界(環境)の相互作用から創発するものである。ロボット、脳科学、赤ちゃん学、人工生命などの豊富な事例を交えて提起する、〈心〉への斬新なアプローチ。

序:ディープ・ソート、なめらかな行為と出会う
背景
イントロダクション: ゴキブリの脳を載せたクルマ
1 外なる心
2 外に広がった心を説明する
3 前進
エピローグ:脳は語る
付録:東京大学での著者講演とディスカッション

【著者紹介】
1957年生まれ。哲学者。エディンバラ大学(スコットランド)教授。心の哲学、認知科学の世界的第一人者。著書に『認知の微視的構造』(産業図書)などがある。

内容説明

心は「脳の中」にあるものではない。脳と身体と世界の相互作用から「創発」するものである。ロボット、赤ちゃん、人工生命など、豊富な事例を交えながら提起する、「心」への斬新なアプローチ。身体性認知科学の古典的名著、待望の翻訳。

目次

1 外なる心(自律的なエージェント―月面を歩く;状況に置かれた幼児;心と世界―移ろう境界;集合の叡智、粘菌流)
2 外に広がった心を説明する(ロボットを進化させる;創発と説明;神経科学的なイメージ;存在する/計算する/表象する)
3 前進(心とマーケット;言語―究極の人工物;心、脳、それとマグロの話―塩水に浸かった要約)

著者等紹介

クラーク,アンディ[クラーク,アンディ][Clark,Andy]
1957年生まれ。哲学者。エディンバラ大学教授。心の哲学、認知科学の世界的第一人者

池上高志[イケガミタカシ]
複雑系・システム論/東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻教授。東京大学大学院理学系研究科物理学修了。理学博士

森本元太郎[モリモトゲンタロウ]
複雑系・分子シミュレーション/理化学研究所生命システム研究センター研究員。東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

5
<脳=心>で制御される身体なる考えを脳-身体-世界から捉え直すと、環境は脳の処理の負担を減らすために「構造化」されたものであり、言語は知のロバスト性(頑健)を増す他人の知の共有ツールと理解される。生物の認知と行動のシステムでは、身体と一体化し環境に埋め込まれているものこそ心なのだ。本書は神経科学モデルから脳を捉える。ヒトは「分権化、再帰性、生態学的影響、分散した多次元的表象の組みあわせ」である脳+「外部の足場作り」によって「合理的推論エンジン」を作る。認知プロセスの拡張からすれば、存在は現れるのである。2017/12/28

スミレ雲

4
【図書館本】面白かった。ヴァレラ、ギブソン、メルロポンティなどの引用されている人たち、興味ある。そのなかでも、ヴィゴツキー理論には魅かれる。発達の最近接領域の考え方とか、足場の考え方は好きだな。あと、ヴァレラの構造的カップリングから身体と脳との関係性、環境との相互作用も。ただしかし、難しさも実感し、飛ばしたページ多かった。この本をアフォードできるよう、再読したい。2019/12/13

Kamogawawalker

3
様々なことにつながる興味深い内容だと思いました。この分野の研究が深まり、成果が多くの人に共有されることが楽しみです。監訳者である池上高志さんの解説も、読後に世界にいきいきとした色がついて見えるようで、とても素敵でした。2014/04/29

Ryosuke Tanaka

3
「身体化された知性」というコンセプトをロボティクスの観点から分かりやすく書いていてエキサイティングだが、後半の細かい議論は息切れして追いきれなかった。膨大な量の参考文献が付いているとはいえ、あくまで著者は哲学者であり、このような魅力的な知性観を(エンジニアリングを超えて)実証的な認知神経科学・心理学研究にどう接続していくのか、研究の枠組み的な部分が大きなハードルとなるように感じた。2013/03/18

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3
哲学者による身体性認知科学の古典(原書は1997年刊)。 ヒトの運動・知覚・思考・発達において、身体や周りの環境(物理的な環境のほか、言語や社会制度なども含む)がいかに貢献しているか、またそのことをどう理解したらよいかが論じられている。AI・ロボット・神経科学などの研究を踏まえ、脳の役割を過大評価する考えを反証しつつ、反表象主義を批判的に検討しながら慎重に議論している。創発、表象など、乱用されがちな概念の定義についても再検討している。 論理的だが硬すぎない、読みやすい文章と翻訳で、思考がだいぶ整理された。2013/01/01

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