内容説明
永遠の都ローマを知り尽くした碩学が、何気ない広場や街路や佇まいに秘められた、深い歴史的意味と哀惜と芸術的精華を語る。ローマ芸術探訪必携の書。
目次
亡き街路のためのパヴァーヌ
パラッツォ・プリーモリ
ローマの景観
ローマの城壁
ローマのテヴェレ川
ローマの大理石
ルネサンスのローマ
偽書によりて
ローマの広場
ローマのパラッツォ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロリーヌ@ベルばら同盟
55
本書の冒頭、喪われた栄光の街路「ジュリア通り」を現代のガイドブックで探そうと試みたが、徒労に終わった。何故と言うに、本書は観光案内に非ず。当時出版された書物の批評集であるから。著者マリオ・プラーツは、20世紀に活躍したイタリア人の文学研究者。美術品の収集家としても知られ、かつての書斎は、今やプラーツ美術館となっている。文学、建築物、芸術作品の背景としてのローマを、ローマに暮らし、利便性、文明の名の下に変貌してゆく街並みをつぶさに見守った、美学の巨人の眼を通して逍遥する、得がたい読書体験を味わった。2021/05/04
ユーディット
5
カテゴリーを文学にした。ローマの歴史建造物を紹介するとかそういったものでは全くなく、ローマで1982年に亡くなった文学研究者が変わりゆくローマの姿を、様々な文学作品に表れる記述を照合しながら描き出す。非常にイタリアらしい内容で、白崎容子等日本におけるイタリア語紹介者によって翻訳され、ガイドではなくこれ自体が文学的な内容。観光地はほとんど出てこない、実績のある人でなければ翻訳は出なかったと思われる内容。2016/08/15




