目次
1 ヴンダーカンマー(「小さな部屋」の大きな叡智―バロック驚異博物館瞥見;怪物のテクスト、テクストの怪物―渋沢龍彦博物誌;二〇世紀末〈驚異〉博物館への熱い思い入れ―荒俣宏の大構想;博物学的想像力―J・バルトルシャイティス)
2 アルス・メモラティーウァ(宇宙、このすべてが繋がる劇場―「イエイツ・テーゼ」の真の射程;トータル・リコールの記憶術―フランセス・イエイツ以降覚書;記憶するファブリカ;権力のモデュロール)
3 パースペクティヴ(魔の王が見る―遠近法のバロキスム;語れ、ハーマイオニー―シェイクスピア晩年劇の秘密;パピロマニアック―絵はすべからく「だまし絵」であること;「ものさし」のバロック―パラドクス体感;イリュージョンズ―「奇」と「偽」の世界)
4 グリーナウェイ的(ガストロフィルム―『コックと泥棒、その妻と愛人』とその後;Ce tableau mort―一七世紀、オランダ、映画;This fruitful cinema―『英国式庭園殺人事件(画家の契約)』
These drippy frames―『プロスペローの本』
This marvelous possession―体感バロック
グリーナウェイぶり―サリー・ポッター『オルランド』
これこそバロック!―『ベイビー・オブ・マコン』)
5 ポスト・スクリプト(誰が美術の夏を殺したか―蘇るマニエリスム、一九七七―一九九四)